野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。 今回展示した句の中から、いくつかご紹介します。 園内のヒメユズリハ。もう新葉が展開しています。 “楪の子子孫孫の碧さかな”吉田 由美子 (ゆずりはのししそんそんのあおさかな) “楪や我もまもなく代替り”松岡 絹子 (ゆずりはやわれもまもなくだいがわり) “楪の道を悠々親子連れ”柳井 扶美代 (ゆずりはのみちをゆうゆうおやこづれ) “楪の若葉は空を目指しけり”波田 てつお (ゆずりはのわかばはそらをめざしけり) “𣜿の雨に洗はれゐて新た”池田 ひさ絵 (ゆずりはのあめにあらわれゐてあらた) 今回、「楪(ユズリハ)」の季語を使った俳句が多く寄せられました。 「楪(ユズリハ)」は、別名「親子草(オヤコグサ)」とも呼ばれます。 春になると新葉が“空を目指して”上向きに葉を広げます。 新葉がそろうのを待って、古葉は下向きに垂れ下がり、やがて落ちていきます。 「譲り葉(ユズリハ)」と呼ばれる由縁です。 また、青々とした肉厚でツヤツヤの葉は、強い生命力を感じさせます。 そのことがより一層、“代替わり”の潔さを印象づけるのかもしれません。 ユズリハの別名は親子草ですが、投句の中には親子三人でつくった句もありました。 “陽だまりの中でほっこり春隣”高山 佑子 (ひだまりのなかでほっこりはるとなり) “冬なのに日なたはあったか春となり”高山 薫(7才) (ふゆなのにひなたはあったかはるとなり) “おしょうがつおもちをたべてぷっくらこ”たかやま ちひろ(5才) 7才の子はお母さんと気持ちを重ねるように、“春となり(春隣)”。 5才の子はお母さんの句の“ほっこり”から連想したのか、“ぷっくらこ”。 冬の“陽だまり”の植物園内で、親子三人で俳句づくりを楽しんでくれたようです。 ほほえみ合う三人の姿が思い浮かびます。 俳句の募集をはじめてよかったと、こちらもうれしい気持ちになりま...