ちいさな大発見No.114(2021.1.28)ボリジの秘密?
この時季、ハーブ園ではわずかにローズマリーやワイルドストロベリーが小さな花を咲かせていますが、他には皆無な中、元気に咲いている花があります。 それが、ムラサキ科ルリヂシャ属のボリジです。 和名は瑠璃苣(ルリヂシャ) ボリジは地中海沿岸に自生する一年草のハーブです。たぶん、昨年の秋に枯れた後、こぼれ種で芽吹いたものと思われます。その証拠に花壇ではない草地でも芽吹いている株を見つけました。 こぼれ種で発芽したボリジ 種子が見えている 花は5弁花の星形でうつむいて咲きます。濃い青色は染色に使われ、聖母マリアの青い衣を描く時にも使われたことからマドンナ・ブルーと呼ばれています。 スターフラワーの別名も! ところが、同じ株の中でピンクの花も混じっていることに気づきました。じっくり観察すると、開花してすぐはピンク、そして、徐々にブルーに変化していくようです。 ピンクからブルーへ 葉の表面や茎、ガクなどには白い毛がびっしりと生えており、触れるとチクチクします。 花にはミツバチなどのポリネーターが集まり、イチゴなどの受粉を助けるコンパニオンプランツとしての使い方もされています。 ハーブとしての効能ですが、葉はもちろん、花も食べられるエディブルフラワーとしてサラダや砂糖漬けにして食べることができます。旬の花は何とキュウリに似た味がするそうです。また、高血圧予防など、たくさんの効能が確認されています。 最後におもしろい情報を1つ。白ワインにボリジの花を浮かべると、青い花がピンクに変わるそうですよ。私もボリジを栽培して、是非試してみたいものです。 【解説員K】