丑年にちなんだ植物(2021.1.2)



 新年明けましておめでとうございます
 令和3年(2021年)の干支は丑(うし)。例年どおり干支にちなんだ植物を紹介します。
 かつては農耕用として農村地域に行くとよく見られたウシですが、現在は農業の機械化が進み日常生活の中でほとんど接することはありません。トップの写真は、南区柏原のもーもーランド油山牧場に12月中旬にお伺いして撮影したものです。風は冷たかったですが、よく晴れた天気の中、見晴らしの良い牧草地でのんびりと日向ぼっこをしていました。

          

 ウシにちなんだ植物でご紹介するのはミゾソバ【溝蕎麦】(タデ科)です。
 北海道から九州まで、日本全国の小川沿いや沼沢地などに普通に見られる一年草です。

          

 なぜこの草がウシにちなんでいるのか。その訳は葉の形を見てもらうとわかります。

          

 互生で全縁の葉ですが、基部が耳状に張り出してウシの顔のような形をしていることから、別名はウシノヒタイ【牛の額】と呼ばれています。
 ちなみに本物のウシの額のアップ写真をご覧ください。

          

 この植物は、市内でもちょっと郊外に出かけると、コンクリート護岸化されていない用水路脇など水が豊かで栄養価が高めの場所で群生しているのを普通に見ることができます。

          

 また当園の水生植物園の一画でも2、3株生育していますので、どうぞご覧ください。

          

 新年1月2日からは、緑の情報館1階で干支にちなんだ植物や新春にふさわしい「千両」「万両」や「金の成る木」など縁起の良い植物を紹介する「新春植物展」を開催しています。令和3年(2021年)丑年新春にどうぞご覧ください。                            (解説員) 







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