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1月, 2022の投稿を表示しています

「旬の植物ガイド(1月)」を実施しました。

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開催日 令和4年1月15日 土曜日 13時30分から15時30分 講 師 緑の解説員 渡 茂 ・ 加来 孝 内 容 年明け初めとなります旬の植物ガイド(1月)には、寒い中多くの方が受講にいらっしゃいました。座学では干支にちなんだ植物の解説、園内では映画やゲームによく登場するマンドラゴラなど新年からワクワクするような内容となっています。今回はジャノメエリカ、ツバキ小夜侘助、ソシンロウバイ、アイスランドポピー、マンドラゴラ、センリョウ、マンリョウ、ハルサザンカ笑顔等15種類の見頃の植物を見てまわりました。 次回は2月12日植物観察会【温室植物】です。 参加者の感想 市内に数十年住んでいるにもかかわらずこのような企画があるのを初めて知りました。他の季節も参加したいです。 毎回とても興味深いお話をして頂き嬉しく思っています。大変勉強になりました。 いろいろお話聞けて楽しかったです。ありがとうございました。  (運営係 A)   

“去年今年祈り変らじ子らの幸” 俳句小屋の展示作品を入れ替えました(2022.1.17 )

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(松尾先生より) 先月末に、俳句小屋の展示を入れ替えました。閑散期だけに投句数は少なめでしたが、それでも小屋いっぱいに俳句を展示することができました。ありがとうございます。 その中から子どもさんのことを読まれた作品を3点ご紹介します。 "去年今年祈り変らじ子らの幸" 松子 (こぞことしいのりかわらじこらのさち) "焼き芋を頬張る吾子の笑顔かな" ポンタ (やきいもをほおばるあこのえがおかな) "子供らの声楽しみて秋散歩" 隆庵 (こどもらのこえたのしみてあきさんぽ) 子どもを想う気持ちはいつの時代も同じですね。今年も花や木を観て楽しんで、思い出をたくさん作っていただけたらなと思います。そして感じたことを言葉にして、俳句もどしどしご投稿くださいね。今年も俳句コーナーをよろしくお願いします! 俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。 <俳句係 M>

ちいさな大発見!? No.152(2022.1.9)ハリーポッター、伝説の植物?

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  みなさんはマンドレイクと言う植物を知っていますか。  ハリーポッターの映画の中で登場するのですが、スプラウト先生が石にされた生徒を救うために育てている魔法薬草です。茎を引っ張り出すと根の部分に顔があり、大声で泣き出し、その声を聞くと死んでしまうこともあるとか。授業では耳あてをして生徒たちが苗を引きぬくも、ネビルは気絶してしまうシーンがあります。  実はこのマンドレイクは実際に存在するのです。  中世ヨーロッパの時代から薬草として利用された記録があり、根や果実には幻覚や幻聴などを起こし、時には死に至る神経毒が含まれているそうです。また、根茎が複雑に絡み合って分かれ、個体によっては人の姿に似るようで、それが映画の中で使われているのです。 やっぱり、ナス科ですね!  さて、マンドレイクはナス科マンドラゴラ属の植物で、茎はなく、5枚の花弁と1本のめしべ、5本の雄しべからなります。原産地はヨーロッパの地中海沿岸などで育つナス科の多年草で、栽培するのは難しく、花が咲くのは珍しいと言われています。  植物園では入手してから3年目ですが、昨年の12月31日に一番花が咲き、その後、2番花、そして今は3番花が咲いています。だいたい1週間程度で終えてしまうようで、現在咲いている花が最後になるかと思います。 根がどうなっているのか?  実際に根を引き抜いてお見せすることはできませんが、植物園にお出での際は是非、温室鉢花室に足を運んでください。 【解説員K】

寅年にちなんだ植物(2022.1.2)

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 令和4年(2022年)の干支は寅(とら)。例年どおり干支にちなんだ植物を紹介しますが、まず最初は主役のトラの写真から。福岡市動物園から提供いただいたアムールトラのカイ君(オス・15歳)です。  以下トラ舎の説明板からの引用です。アムールトラはネコ科最大の動物で成熟したオスの体長は3.3mにもなる。ロシア極東部や中国北部に生息するが、現在野生では500頭ほどに減少。国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種としてレッドリストに掲載されているとのことです。  トラの体の特徴はなんといっても黄色の毛に入る黒色の縞模様でしょう。そのため、植物にも葉に縞模様が入るものにトラにちなんだ名前が付けられています。  どうですか、この縞模様!温室の観葉植物トラフアナナス【虎斑あななす】(パイナップル科)です。スリナムなど南アメリカ北部原産で、現地では多く樹木や岩に着生しています。ちなみにアナナスとは、園芸上はパイナップル科植物の総称を意味しています。  次も和名に「虎斑」が入る観葉植物トラフヒメバショウ【虎斑姫芭蕉】(クズウコン科)です。ブラジル原産で、葉の表面はビロード状の光沢があります。おもしろいのは学名Calathea zebrinaで、この種小名はzebra(シマウマ)にちなんでいます。この縞模様を見て、命名者はトラよりシマウマをイメージしたのでしょう。  次は、この3種の観葉植物の中ではたぶん最もポピュラーなサンセベリア(流通名)です。標準和名はアツバチトセラン【厚葉千歳蘭】(リュウゼツラン科)ですが、別名トラノオ【虎の尾】とも呼ばれています。この種は前2種に比べると縞模様がやや薄く、私はトラの尾というより背中の模様の方が感じが似ていると思いますがいかがですか?  最後は皆さん方のお庭などでも普通に見られる植物ユキノシタ【雪の下】(ユキノシタ科)です。  我が国から中国にかけて普通に分布する種ですが、葉の形や模様から別名虎耳草[こじそう]とも呼ばれています。葉に粗い毛があるのも雰囲気が出ていると思います。  参考ですが、トラの耳の裏に白い斑紋が入っているのがわかりますか?これは虎耳状斑 [こじじょうはん]と呼ばれるもので、トラやライオン、ヒョウなどネコ科の仲間の特徴だそうです。詳しくは動物園ホームページ「オモシロイ!どうぶつ雑学」https://zoo.city.fu