黄色いパラボラアンテナ 福寿草(2018.2.22)
おわん型に咲くフクジュソウの花は、よくパラボラアンテナに例えられます。フクジュソウは昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花ですが、昆虫を引き寄せるための蜜は持っていません。その代わり、パラボラアンテナが電波を集めるように、太陽光を花の中心部に集めて暖かい空間を用意して昆虫たちをおびき寄せているのです。
まだ肌寒い時期に昆虫たちをおびき寄せるすばらしいやり方ですが、それでは暖かい太陽光が当たらない日にフクジュソウの花はどうなっているのでしょうか?
上の写真は2月21日(水)、朝からどんよりと曇っている日の花の様子ですが、前の日にはしっかり広げていた花びらを閉じています。フクジュソウは太陽光の当たり具合で花びらの開閉を行っているんです。
そのため、この時期、特に曇りの日に緑の情報館を訪ねてこられたお客様が「フクジュソウ咲いてますか?」と聞かれると答えにくい時があります。自信がない時には「もしかしたら開いていないかもしれません。」と答えていますのでご理解お願いします。
ところで、寒いうちから黄色い花を咲かせて私たちを楽しませてくれるフクジュソウですが、花が終わったらどういう姿になるかご存知ですか?
フクジュソウで早春の雰囲気をいち早く感じ取ってください。 (解説員)
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