ちいさな大発見!? No.55(2019.10.23)アルテルナンテラ?
植物園ではニシキギやカエデなど,木々の紅葉(黄葉)が少しずつ始まっていますが,エントランスや園内通路を中心に寄せ植えされた大型の鉢やプランターがお客様を迎えてくれます。
それらの植物をじっくりと見ていて気付いたことがあります。それは,この時季の寄せ植えに欠かせない斑入りや銀葉、銅葉、黄葉などのカラフルな色彩を放つカラーリーフが多いことです。
例えば,写真②をご覧ください。赤い葉が色鮮やかなヒユ科のアカバセンニチコウ(赤葉千日紅)です。千日紅(写真③)の名前が付いていますが、同じヒユ科でも別のグループに属します。アカバセンニチコウは別名をレッドフラッシュ,学名はアルテルナンテラ・デンタータと言います。
写真③ センニチコウ 花に見えるのは苞です。
また,別の鉢ではセンニチコウによく似た植物(写真④)が目に留まりました。
写真④ センニチコボウ(千日小坊)
写真の撮り方でしょうか,感じがイマイチですが,センニチコボウ(千日小坊)です。学名をアルテルナンテラ・ポリゲンスと言います。
一方,花壇に目をやると,みなさんご存知のアキランサス(写真⑤)が色とりどりの競演をしています。
ちなみに赤い葉のアキランサスはアルテルナンテラ・フィコイデア・アモエナ、黄緑色の方はアルテルナンテラ・フィコイデア・ベットジッキアナと言います。
つまり,このページで紹介したセンニチコウ以外は,熱帯アメリカ原産の同じ仲間なのです。
ついでに,アキランサスは花が咲かないと思っている人はいませんか。じっくりと観察してみると,小さな小さな花(写真⑥)を見つけることができますよ。
写真⑥ 小さな金平糖を忍ばせたよう・・・
26,27日は無料開園日となっています。是非,植物園に足を運んでください。
【解説員K】
コメント
コメントを投稿