ちいさな大発見No.142(2021.9.14)夏野菜???

 さぁ、近所の畑で見つけたこの花はわかりますか。 

レモンイエローの5弁花

 ヒントは夏の定番野菜でネバネバが好まれています。栄養価が高く、スーパーで安く手に入るため、食卓によくあがります。軽く茹でた後、サラダや和え物料理によく使われます。


 答えはアフリカ原産でアオイ科のオクラです。 



 日本には明治になってから観賞用として入ってきたようですが、1日花であり、やがて花後の果実(鞘)を食べるようになりました。


 ところで、同じ仲間で、今、野草園で咲いている中国原産のトロロアオイ(別名:花オクラ、黄蜀葵)があります。  

オクラに対し、花オクラ

 花のつくりや色などはそっくりで、違いは花の大きさです。オクラは6~7cmですが、トロロアオイは15~25cmほどになります。花後はオクラのような大きな鞘はつけず、一般には食べられていません。

 食べるのは花です。エディブルフラワーとして、オクラのようにネバネバがあり、酢の物やテンプラなどで食べられるようです。

 また、根には粘液があり、和紙作りの糊としても利用されてきたそうです。


 ついでですが、トロロアオイの黄蜀葵に対し、紅蜀葵と呼ばれる花があります。

雄しべと雌しべが合着

 北アメリカ原産のモミジアオイです。先に紹介した植物がトロロアオイ属なのに対し、こちらはフヨウ属になります。ハイビスカスの仲間ですよ。

 長い蕊柱(ずいちゅう)の先には5裂した雌しべが、そのすぐ下にはたくさんの雄しべが付いています。

ハイビスカスそっくりですね。

【解説員K】 

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