園芸講座「ボタニカルアート入門講座」を実施しました。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 10月 30, 2021 開催日 令和3年10月26日 火曜日 13時30分から15時30分講 師 日本植物画倶楽部会員・ふくおか植物画会会長 細川 武子 先生内 容 4回目の講座では前回のコスモスの仕上げをし、見頃を迎えているバラを描きました。初めにバラについて座学を行った後、下絵~彩色を行います。花びらの形状や質感が複雑なバラを皆さん集中して描かれていました。(運営係 A) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
秋でもないのに・・春の紅葉(2020.4.4) - 4月 04, 2020 サクラをはじめ花が次々に咲いてまさに春爛漫の園内ですが、庭木園の一角ではモミジが紅葉しています。普通紅葉といえば秋なのでちょっと不思議な光景です。 実は、このモミジはイロハモミジの一つ「静崖(せいがい)」という品種で、鮮やかな紅色の若葉が特徴です。この若葉は、生長につれて徐々に緑色に変わっていきます。そして、秋になったら他のモミジ類と同じように紅葉するので、1年で2回紅葉が楽しめます。 庭木園には他にも鮮やかな若葉が楽しめるイロハモミジがあり、こちらはやや紅色が濃い「出猩々(でしょうじょう)」という品種です。古来より、モミジの中でも特に若葉の紅色が美しい種類を「春もみじ」と呼んでいます。 ところで、秋の紅葉はアントシアニンという赤い色の色素が葉の中に蓄積されることによって色が変化します。「春もみじ」も秋と同じくアントシアニンによって紅葉しますが、この時期のアントシアニンの役割としては、若くてまだ柔らかい組織を強い紫外線から防いでいるという説があります。葉が生長するにつれて紫外線を防ぐアントシアニンが不要になって、緑色に変わっていきます。 「春もみじ」と同じように、若葉が紅色で後に緑色に変わるものとしてチャンチン【香椿】(センダン科)もあります。福岡市内では街路樹にも使われているのでご存知の方もおられると思いますが、当園では「香りの道」で見ることができます。 また皆さんの身近なところでは、住宅の生け垣に植えられているベニカナメモチ(園芸品種名レッドロビン)(バラ科)の紅色が、この時期よく目につくと思います。 このような春の紅葉ですが、葉が生長していくにつれて刻々と普通の緑色に変わっていきます。春先の限られた間に見られる、木々たちの若葉を守るための工夫をどうぞお見逃しなく! ... 続きを読む
「卯の花」ってどんな花?(2017.5.31) - 5月 31, 2017 先日、公民館活動でコーラスをやっていらっしゃるという女性が植物園にみえられました。 最近皆さんで唱歌の「夏は来ぬ」を歌っているのだけれども、歌詞にでてくる「卯の花」を残念ながらだれも知らなかったので、代表して調べにきましたとのこと。 「夏は来ぬ」 ♪~ 卯の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 忍び音(しのびね)もらす 夏は来ぬ 佐々木信綱作詞、小山作之助作曲の、明治時代につくられた季節感あふれる名曲ですね。 郷土樹木園の園路沿いに咲いているので、早速ご案内して清楚な白い花を見てもらいました。 標準和名はウツギ、ユキノシタ科の落葉低木で北海道~九州、奄美大島の山野に自生しています。和名のウツギは「空木」の意味で幹が中空であることに由来しています。 卯月(旧暦の4月、今年は4月26日~5月25日が旧暦4月)頃に咲くので「卯の花」とも呼ばれています。また園内には八重咲きの変種であるサラサウツギも咲いています。 昨日の朝、「小笹団地正門前」バス停から植物園まで歩いていたらホトトギスの特徴的な「トッキョキョカキョク」という鳴き声も聞こえてきました。初夏の植物園で季節感を味わってください。 (解説員) 続きを読む
第28回福岡市植物園 植物画コンクールの入賞作品決定! - 3月 30, 2024 厳正な審査の結果、第28回福岡市植物園植物画コンクールの入賞作品が決定しました。 28回目を迎えた当コンクールに、一般の部34点・中高の部61点、併せて95点の作品を応募いただきました。審査員一同、全ての応募者の熱意と努力に敬意を表し、心から御礼申し上げます。 植物画は、植物の特徴を正確に伝達するツールとしての面、作者の個性や技倆が詰まった芸術作品としての面の両方を併せもっています。植物学の専門家として審査基準の中心に据えたのは、植物がもつ様々な特徴が、第一は明晰に(誤りがあれば誤りだと分かるように)描写されていること、第二は正確に再現されていることです。さらに、植物画の特性を生かしていること(植物写真では為し得ない描写がされていること)、全体図と部分図との関係(部分図が拡大率・視点・精細さ等で全体図を補完している)等も考慮しました。 では、入賞作品を講評を添えてご紹介します。 【一般の部】 福岡市長賞 矢口 里子 様 「ノゲシ」 (福岡県遠賀郡) 葉の脈や縁の鋸歯、根系、果序の精密で再現性の良い描写や構図の工夫等、見所満載の作品ですが、最も眼を惹いたのは、右下の茎を斜めに切った断面のあたりです。葉のつけねに続く部分で茎が角張った稜(りょう)となり大形の葉を力学的に支える構造がよく分かって、何回見ても心を打ちます。 西日本新聞社賞 髙倉 明子 様 「メグスリノキ」 (大阪府池田市) 春から秋までの間に樹種が示す姿をほぼ洩れなく明晰に描いており、植物画としての完成度は随一です。特に、雌花からカエデ類特有の翼果が発達し、ついには2つに割れて散布寸前に到るまでの変化は圧巻です。この植物は雌雄異株なので、雄花の描写がついていればさらに完璧でした。 (公財)福岡市緑のまちづくり協会賞 石田 敬子 様 「ダイコン」 (福岡県北九州市) 薹立ちした大根を描いていて、隅々に到るまで安定した描写が高く評価されました。特に、右下の肥大部は胚軸と根の遷移、縦一列に並ぶ側根など特徴が余すところなく表現されています。花の解剖図(分解図)は正確さに申し分がないので、さらに拡大して強調されていれば、また果実の断面があればと感じました。 福岡市教育委員会賞 松居 広子 様 「シュウカイドウ」 (福岡県太宰府市) 拡大図と断面図をふんだんに使った作品です。多数の雄... 続きを読む
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