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ちいさな大発見!? No.8(2018.12.5)

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 植物園から動物園に向かうと、小さな橋を渡ったすぐ先に動物園管理事務所があります。その手前左頭上に真っ赤な実(写真①)がびっしりとなっています。 写真①  クスノキ科のシロダモです。シロダモは雌雄異株でタブノキによく似ていますが,葉の裏が白っぽいことからシロダモと言います。  秋になると黄色い小さな花(写真②)を密集してたくさん咲かせます。 写真②  雌木には赤い実ができますが、実が赤く熟するまでには実は1年近くかかります。このため花と実を同時(写真③)に見ることができる木として有名です。黄色い花が赤い実の下の方に咲いているのがわかりますか。おもしろい木ですね。 写真③  葉をちぎるとクスノキ科特有の香りがしますよ。と言ってもたぶん手が届かないと思います。  シロダモは紅葉樹園にも大木があります。写真②③は紅葉樹園で撮影しました。  【解説員K】

“ままといっしょにおちばぷーるかくれんぼ” 俳句の展示入れ替えました。(2018.12.4)

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 野草園の休憩所内に展示している俳句の作品を入れ替えました。  10月20日に動物園の新しいエントランス施設がオープンして以降, たくさんのお客様に動植物園にご来園いただいています。  新しくできた『動物情報館』では,最新のデジタルコンテンツを使った体験型の展示を使って,動物のことを学び,考えることができ,学ぶことで動植物園をより楽しむことができます。  また『飲食施設』では,当園でしか味わうことのできないメニューを提供したり,『物販施設』では,動植物園の来園の記念になるような福岡市動物園オリジナルグッズなどを取りそろえています。『飲食・物販施設』は,入園者以外の方もご利用いただくことができます。  さらに『駐車場』(普通車89台/有料)も新たにご利用できるようになりました。  その影響もあってか,11月はたくさんの俳句を投稿いただきました!   ありがとうございます。  その中から,素人の私が,独断と偏見でいくつかご紹介しますね。     “ままといっしょにおちばぷーるかくれんぼ” みさき   (ままといっしょにおちばぷーるかくれんぼ)  11月から植物園芝生広場に「落ち葉のプール」を設置しています。  たくさんの子どもたちが落ち葉にまみれて,楽しそうに遊んでいます。  「落ち葉のプール」は12月24日(月)までです。遊びにきてね。    “葉にうもれ落ち葉の気持ちになってみた” 芽    (はにうもれおちばのきもちになってみた)     “ガザゴゾと迷うことなく落葉踏む” 志    (がざごぞとまようことなくおちばふむ)  落ち葉は,近くに住んでいらっしゃる方にとっては迷惑な事が多いかもしれませんが, 園内では秋の風景の大事な一員です。  落ち葉を踏みしめなながら園内を散策するのも,花いっぱいの季節とはまた一味違った雰囲気で,なかなかいいもんですよ。  秋の一大イベント「紅葉狩り」。  植物園にはたくさんの落葉樹があり,園内のあちらこちらで紅葉,黄葉が楽しめますが, 特に紅葉樹園には秋に黄色や紅色に色づく,プラタナス、イチョウ、ナンキンハゼ、トウカエデ、 ヤマウルシ、イロハモミジ等の落葉高木を収集...

皇帝たちの競演(2018.11.30)

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 入口広場から温室の方に進むと、針葉樹園前花壇で背の高い薄紫色の花が皆さんを出迎えてくれます。  コウテイダリア【皇帝ダリア】(キク科)です。メキシコ~中米原産で高さは3~5mほどになります。学名は Dahlia imperialis (ダーリア・インペリアリス)で、種小名の“皇帝の”とか“威厳のある”という意味から和名がつけられています。  この花壇では、皇帝ダリアの近くで高さを競い合っている黄色の花も咲いています。  コウテイヒマワリ【皇帝向日葵】です。コウテイダリアと同じくメキシコ~中米原産で高さもほぼ同じです。どちらも短日植物で日照時間が短くなるのを感じて花を咲かせる性質なので、この時期に開花します。  ちなみに、この皇帝たちは高く伸びた茎の頂部に花序を出すので花の細部はなかなか見づらいのですが、皇帝ダリアの一部については花壇管理担当さんがピンチ(摘芯)をして仕立てたので、比較的低い位置で花を見ることができます。  秋になって園内の彩りが少なくなる中、皇帝たちの堂々とした威厳のある姿の競演をお楽しみください。                                             (解説員)

ちいさな大発見!? No.7(2018.11.23)

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 ある日のことです。  庭木園を歩いていると,芝生の上に目玉焼き(写真①)がたくさん落ちていました。 写真①  「なんでこんなところに目玉焼きが?」と思い,よくよく見てみると,何とそれは,「タイワンツバキ」の花でした。しかも,規則正しくどれも上向きに着地(?)しているのです。名前の通り,花の根元で合着しているツバキの仲間なので,サザンカのように花弁が散ることなく,花ごと落ちます。 写真②  さすがにⅤ字(写真②)に並んでいるのは誰かが上向きに置いたのだと思いますが,枝から落ちた後も,地面で花を咲かせるとはすごいですね。  タイワンツバキは台湾や中国、ベトナムなどに分布し,「ゴードニア」という名前で流通しています。   「タイワンツバキ」  英名では,「Fried egg tree」,「目玉焼きの木」と言われています。見たまんまですね。  本園では9月20日から開花し,10月中旬から11月中旬がピークでしたが,まだまだ見頃ですよ。  この花の特徴は花後にできる実が蒴果で、種子は平たく、一方の側に翼がある翼果なのです。そう言えば,7月頃だったか,ボランティアスタッフの方々が去年咲いた花の実(写真③)を採取していたのを思い出しましたよ。どこかにまいたのでしょうか。 写真③  【解説員K】

ちいさな大発見No.6(2018.11.21)

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 今,植物園では二期咲きの桜が咲いています。  ジュウガツザクラやアーコレイド,コブクザクラの3種類です。もちろん,春の桜のイメージには程遠い咲き方ですが,秋晴れの中,精一杯,可憐な花を咲かせています。  今回はコブクザクラに注目しました。 「コブクザクラ」  コブクザクラはシナミザクラとジュウガツザクラ,またはエドヒガンとの雑種と考えられています。花の特徴としては,八重咲きで花弁数は20片以上あり,何と雌しべは1つ(写真②)ではありませんよ。 写真②  今回はデジタル顕微鏡を使って撮影してみました。写真②のほぼ中央に2本の雌しべが確認できます。ちょっと見にくいですね。それでは,写真③をご覧ください。下の雌しべの先っぽは朽ちていますが,2本の雌しべが確認できます。 写真③  ちなみにジュウガツザクラの雌しべをご覧ください。真ん中に1本だけです。 写真④  一般に八重咲きの桜は実ができないと言われていますが,コブクザクラは複数の果実ができるのです。  このように一つの花に実が二つ以上できることから,子宝に恵まれる桜に例えられ「子福桜」と書きます。  【解説員K】

ちいさな大発見!? No.5(2018.11.16)

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 野草園に巨大昆虫出現!  大きいもので体長8cm,触角(?)の長さは12cmはあります。真っ黒なトゲトゲの胴体をもって背中が2つに割れ,2本の反り返った大きな角(写真①)が見えます。正に「新種の昆虫」に見えませんか? 写真①  メキシコから南アメリカに自生する「キバナツノゴマ」の実です。当園では6月下旬から9月末まで釣鐘状の黄色い花(写真②)をたくさん咲かせました。 写真②  英名を「devil's claw」,2本の悪魔の爪と言います。「エッ,こんなかわいい花がなぜ?」と思いませんか。 写真③を見てください。花後の結実した様子です。この段階では「unicorn plant」,一角獣植物などと言われます。 写真③  そして,やがて,枯れて乾燥してくると,表皮が割れて中から悪魔の爪(写真④)が出現します。この時点では,角はまだ1本ですが,やがて2つに裂け,中にある種を巻き散らすという仕組みになっています。 写真④  実はキバナツノゴマは食虫植物です。茎,葉,花全体がネバネバした粘液で被われています。昆虫は、その分泌物に捕らえられて死んでしまいます。しかし,消化酵素をもっていないため,昆虫から栄養素をとることができません。ですから,キバナツノゴマは食虫植物になりきっていない「原始の食虫植物」と言われています。  そのため、サヤについている鋭い爪は、大型動物に引っ付くことにより、種を散布するのです。  【解説員K】

ちいさな大発見!? No.4(2018.11.8)

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 植物の葉っぱの色といえば緑が一般的ですが、その他にも赤や黄、斑入りなど様々見られます。そんなカラーリーフの中でも、銀白色の白っぽい色の葉を持つ植物を「シルバーリーフ」と呼んでいます。これらの植物の特徴は花自体にはあまり観賞価値がないということです。  そこで1つ紹介したいのが、キク科の「モクビャッコウ(木百紅)」です。寄せ植え植物のわき役として栽培品種が多く出回っていますが、実は環境省より絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。  本来は日本では沖縄県や鹿児島県の南西諸島、硫黄島などの海岸の波しぶきがかかるような場所に自生し、隆起した珊瑚礁の上などにその姿が見られるそうです。 写真① 写真②  ちょうど,今,針葉樹園花壇で花弁を持たない黄色の頭花(写真①)を付け始めています。葉はまさに銀白色でとても美しい(写真②)です。高さは30cmほどですが,直径は1m以上,円錐状に広がっています。  是非,見に来てください。  【解説員K】