“なつのあさめざましがわりせみの声”俳句の展示入れ替えました(2017.8.10) 


野草園の休憩所内に展示している俳句を入れ替えました。


今回は、一般からの投句作品の他に、弥永小学校6年生の子どもたちの俳句を展示しています。
弥永小学校と指導をされた松尾康乃先生のご協力のもと、41点を展示することができました。


子ども俳句の中からいくつかご紹介します。


ヤブミョウガについたセミの抜け殻


“なつのあさめざましがわりせみの声” きど


夏を代表する虫“セミ”。
その中でもクマゼミは早起きのセミです。
我が家でも毎朝6時過ぎ頃でしょうか、ほぼ決まった時刻に「ワシワシワシワシ♪」と合唱が始まります。
早朝の静かな空気には不釣り合いな、そのにぎやかな(うるさい?)鳴き声は、まさに自然の“めざまし”です。
“セミの声”を“目覚まし(時計)”に結びつけた発想の良さが光ります。また、言葉の並びも上手いと思いました。





“夕焼けがマッチのようにきえていく” 大庭寛紀


句を読んだ瞬間、美しい夕暮れが目の前に広がりました。
同時に、その時の思いも呼び起こされました。
夕焼けを、単なる風景ではなく情景として感じさせてくれる句です。
“夕焼け”は夏の季語とされています。
この夏休み、子どもたちにはたくさんの“夕焼け”を見てほしいと思います。


*この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。
*今回展示した俳句の一覧です。


(園長 上田)

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