ドングリの赤ちゃんたち(2018.7.18)




 ドングリといえば季節は秋。夏真っ盛りの今はまだ小さな赤ちゃんで、これから夏の日をたっぷり浴びて栄養を蓄えていきます。秋に向けて大きくなる準備中のドングリの赤ちゃんたちの今の姿を集めてみました。
 最初はマテバシイ、大きさの違う実が同居しています。実はドングリには、春に花を咲かせて実をつけその年の秋に実るもの(1年成)と、2年越しで大きくなって翌年の秋に実るもの(2年成)の2タイプがあります。マテバシイは2年成なので、2年目のお兄さんサイズのものと今年できた赤ちゃんサイズのものが同時に見られるのです。
クヌギ
スダジイ


 どちらも2年成です。クヌギの殻斗(ドングリの帽子)はブラシ状、スダジイは包み込み状になります。
 その年の春から秋にかけて一気に大きくなる1年成のドングリの様子です。
コナラ

アラカシ


 コナラの殻斗は鱗状、アラカシはリング状になります。どちらも頭には雌しべの花柱が残っているのがわかります。
 ところで「ドングリ」とは、「ブナ科の樹木がつくる果実」の総称を指します。


 クリもドングリの仲間のひとつです。


 ドングリは日本国内には22種類が分布していますが、そのうち当園内では18種類のドングリを観察することができます。これからどんどん成長していくドングリたち、実りの秋が楽しみです。
(解説員)

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