ちいさな大発見No.88(2020.6.2)見頃です,花菖蒲!

 アヤメ科の植物の代表種(?)と言えば,「アヤメ」「カキツバタ」「ハナショブ」です。
 アヤメやその近縁種のカンザキアヤメ,イチハツなどは畑で咲きます。一方,カキツバタやキショウブは湿地から浅い水辺で生息します。そして,ハナショウブは湿地から畑で生息する植物です。

 さて,上述した3種のアヤメ科の最後を飾る「ハナショウブ」が一気に咲き始めました。特徴として,いちばん大きな花弁(外花被)に「目」と呼ばれる黄色い斑紋が入ります。
 また,花形では,3枚の外花被が目だつ三英咲きと内花被が生長し6枚の花弁に見える六英咲き,蕊が花弁化した八重咲きなどがあります。

 本園では,現状では半分以上が3英咲きのようです。
見事な3英咲き

 次は6英咲きを紹介します。
内花被も垂れています!

 ところで,芝生広場の池に1株だけですが,ハナショウブらしきものを見つけました。調べてみると,白系のハナショウブとキショウブを交配して作った「キハナショウブ‘愛知の輝’」と言う品種です。もともと黄色系のハナショウブがなかったことから,およそ70年前に愛知県出身の方が作出されたそうです。
淡い黄色が映えます!
白っぽく見える方は開花後2日目!

 そして,「キショウブ」です。しかし,環境省より生態系被害防止外来種に指定されています。むやみに移植することは避けねばなりません。
花はきれいですけどね・・・
      【解説員K】

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