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チョット気になります,路傍の花たち?!No.1(2018.7.29)

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「この花の名前を知りたいのですが。」と言ってスマホを取り出し,1枚の写真を見せていただきました。 お話を聞いていると,「家の近くの空き地で見つけました。」「道路脇の側溝の中から咲いているのを見たこともあります。」と話されました。  私自身も毎朝,犬の散歩をしていてご近所の庭先や道路脇で,気になる花を見かけ,その花の名前を知りたい思いにかられたことが幾度もあります。  そこで,この時期,ちょくちょく目にする草花の紹介をしたいと思います。 ヤナギバルイラソウ  キツネノマゴ科の宿根草で,メキシコ原産です。1日花ですが,次から次に開花します。大変,生命力が強く,花後にできた種を自然に巻き散らして株を増やしていきます。冬は地上部が枯れてしまいますが,春に芽がでて,また夏にさわやかな青い花を咲かせます。 ヒメヒオウギズイセン  アヤメ科の多年草で毎年,新球ができて増えていきます。原産地は南アフリカで別名を「モントブレチア」,「クロコスミア」と言います。モントブレチアの呼び方が、広く普及しているようです。クロコスミアはギリシア語で「サフランの香り」という意味で、乾燥させた花弁をお湯に浸すとサフランのような香りがするそうです。 ハゼラン(開花前) ハゼラン(開花後) 漢字で書くと,「爆蘭」。蕾がパカッと弾けるように開くことから,この字があてられたそうです。スベリヒユ科の多年草で,南米原産の帰化植物です。丸いつぼみの状態で見かけることが多いと思いますが,実は午後の2~3時間しか咲かないので,別名を三時草(サンジソウ)とか三時花(サンジカ)と言います。  ちなみに、夕方から一晩中咲いているオシロイバナ(白粉花)は英名でFour o’clockと言います。納得ですね。 ヨウシュヤマゴボウ  ヤマゴボウ科の多年草で,別名をアメリカヤマゴボウと言います。北アメリカ原産の帰化植物です。花後にブドウのような実をつけますが,葉や茎,根には有毒物質をもっています。絶対に口にしてはいけません。実をつぶすと,鮮やかな赤紫色になり染料として使うことができます。 【解説員K】

ドングリの赤ちゃんたち(2018.7.18)

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 ドングリといえば季節は秋。夏真っ盛りの今はまだ小さな赤ちゃんで、これから夏の日をたっぷり浴びて栄養を蓄えていきます。秋に向けて大きくなる準備中のドングリの赤ちゃんたちの今の姿を集めてみました。  最初はマテバシイ、大きさの違う実が同居しています。実はドングリには、春に花を咲かせて実をつけその年の秋に実るもの(1年成)と、2年越しで大きくなって翌年の秋に実るもの(2年成)の2タイプがあります。マテバシイは2年成なので、2年目のお兄さんサイズのものと今年できた赤ちゃんサイズのものが同時に見られるのです。 クヌギ スダジイ  どちらも2年成です。クヌギの殻斗(ドングリの帽子)はブラシ状、スダジイは包み込み状になります。  その年の春から秋にかけて一気に大きくなる1年成のドングリの様子です。 コナラ アラカシ  コナラの殻斗は鱗状、アラカシはリング状になります。どちらも頭には雌しべの花柱が残っているのがわかります。  ところで「ドングリ」とは、「ブナ科の樹木がつくる果実」の総称を指します。  クリもドングリの仲間のひとつです。  ドングリは日本国内には22種類が分布していますが、そのうち当園内では18種類のドングリを観察することができます。これからどんどん成長していくドングリたち、実りの秋が楽しみです。 (解説員)

“父の日に楽しい楽しい楽しいね” 俳句の展示入れ替えました。(2018.7.7)

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 野草園の休憩所内に展示している俳句の作品を入れ替えました。  6月に投稿いただいた俳句のうち,素人の私が,独断と偏見でいくつかご紹介します。  梅雨。雨が多くお客様も少なかったせいか,俳句の投稿も4月,5月のように 多くはありませんでした…。  が,6月ならでは,という句をまず紹介。  3人の娘の父である私の目に真っ先に止まったのが,この句です。 “父の日に楽しい楽しい楽しいね” 作者不詳 (ちちのひにたのしいたのしいたのしいね)    6月17日(日)の父の日に,家族で来園いただいたのでしょうか。  「楽しい気持ち」に美辞麗句は必要ない,「楽しい楽しい楽しい」と3回もストレートに 表現してますね。  作者の仲睦まじい家庭の様子が目に浮かぶようです。  我が家の「楽しい楽しい楽しい」父の日はいつのことだったか…, なんともうらやましい限りです(苦笑)  次も6月ならでは,「雨」に関する句。 “外待雨花も私も雨女” 作者不詳 (ほまちあめはなもわたしもあめおんな)    恥ずかしながら,「外待雨」,なんと読むのかさえ分からない,初めて目にする言葉でした…  「外待雨(ほまちあめ)=局地的に降る雨」のことだそうです。  作者が植物園を散策していたら,降る予定のない雨が急に降り出してきました。 遠くに見える油山には雲がかかってないことから「外待雨」と分かったのでしょうか。  作者はよく雨に降られてしまうんでしょうね,「雨女」と自認しています。 でも「花」まで「雨女」にされちゃいましたね(笑)    そろそろ植物の話をしましょう。「蠅捕草(はえとりぐさ)」シリーズ。             “蠅捕草虫の来ぬ日をもてあまし” 竹下みよこ   (はえとりぐさむしのこぬひをもてあまし)      “蠅捕草我より勝るその頭脳” 作者不詳   (はえとりぐさわれよりまさ...

夏の花アメリカフヨウ(2018.7.12)

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   梅雨が明けて本格的な夏がやってきました。厳しい暑さの中、ハーブ園の一角でアメリカフヨウ(アオイ科)が大型の花を咲かせています。北アメリカ原産の大形多年草で、一つひとつは一日花ですがつぼみを次々につけるので長く楽しむことができます。夏を代表する花の一つといえるでしょう。  温室でおなじみのハイビスカスと同じアオイ科フヨウ属ですが、このグループの特徴はなんといっても花の中心に突き出た雄しべでしょう。多数の雄しべがくっついて筒状になり(単体雄ずいといいます)、先が5つに分かれた花柱と一体化したユニークな構造です。   この時期、すぐ近くの展望台では同じ仲間のハマボウ【浜朴】も次々に黄色い花を咲かせています。      夏の暑さにめげず次々に咲かせるアオイ科の花たちをどうぞご覧ください。     (解説員)

七夕飾りを設置してます! (2018.7.1)

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 今日から7月,植物園でも,入口広場に七夕の笹飾りを設置しています。  「七夕」といえば,一年に一度だけ,天に許されて織姫と彦星が出会うことができる日。  この日までに短冊に願い事を書いて笹に飾っておくと,天に願いが届き,字が上手になったり,願い事が叶うと教わった記憶があります。  今年も,多くの来園者が願い事を書いた短冊を飾られています。 飾りつけに必要なものは,植物園入口,みどりの情報館内にご準備しています。この中でも,植物園のおすすめは・・・ 「タラヨウ」の葉っぱです!葉の裏面をひっかくと黒く変色して,字が書けるようになります。このような特徴から,「葉書の木」ともよばれ,郵便局のシンボルツリーにもなっています。 是非,あなたも願いを「タラヨウの葉」や短冊に書き,天に届くように祈ってみませんか! (植物園 下川)

博多祇園山笠にまつわる植物のはなし(2018.6.29)

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 昨年ユネスコ無形文化遺産に登録された「博多祇園山笠」が,7月1日から始まります。  福岡・博多のまちには,7月1日の13台の飾り山笠公開を皮切りに, 順次,7台の舁(か)き山笠も立ち並びます。  山笠見物は,重さ1tにもなる山笠を26人の男衆で勇壮に舁(か)く姿ももちろんですが, 流ごとに趣向を凝らした豪華絢爛(ごうかけんらん)な山笠の「人形飾り」を見比べることも, 面白さの一つです。  その人形飾りには,ほぼ決まった「植物」が使われます。    まず,「スギ」と「タケ」です。  山笠の台の上,人形飾りを四方から囲んでいる壁を「杉壁(すぎかべ)」といいますが, 杉の葉と竹で巧みに作り上げています。  「スギ」も「タケ」もお馴染みの植物ですね。  「スギ」は成長が早く加工しやすいという点で,日本においては,古くから木材として利用され, 日本人の文化と生活に深いかかわりを持っているといえます。(小学館「園芸植物大辞典」)  一方で,「スギ」といえば「花粉症」を思い出して「鼻がムズムズしてくる」という方もいらっしゃるかもしれませんが, スギ林に関して,林野庁ホームページによると 『スギ花粉症は、国民の3割が罹患していると言われ、社会的・経済的に大きな影響を与えています。林野庁では、「伐って利用」、「植替え」、「出させない」の3本の斧からなる花粉発生源対策を推進し、春季の国民の健康で豊かな生活・経済活動を回復するよう努めていきます。』   福岡市植物園では,スギ以外のスギ科の植物として,メタセコイヤやコウヨウザン,ラクウショウなども植栽しています。  余談ですが,篠栗町の九州大学福岡演習林にあるラクウショウの林は, 根元が太く円錐状の独特の樹形と池の中からニョキニョキと生えている姿が, 最近,「幻想的」「ジブリの世界みたい」「インスタ映えする」など話題になっていますね。  次に,いわゆる竹は,イネ科タケ亜科の約45ある属に多くの種があり, 山笠に使われる竹は,おそらくマダケ属の「マダケ」や「モウソウチク」「ハチク」など, 身近によく見られ,竹材や食用として利用されている種だと思われます。 (もし間違っていたらご指摘ください。)  次に「マツ」です。  舁き山笠の見送り...

みどり色の風船たち(2018.6.22)

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    この時期、園内でみどり色の風船のような実をつけた植物を見ることができます。  野草園で見られるのがフウセントウワタ【風船唐綿】(ガガイモ科)。原産は南アフリカの多年草です。初夏に乳白色の不思議な形をした花を下向きに咲かせ、その後表面に柔らかいトゲが生えた袋状の実をつけます(袋果)。この空気の詰まった実の中には綿毛があり、種子を飛ばします。                展望台エリアで見られる風船はフウセンカズラ【風船蔓】(ムクロジ科)。北アメリカ南部原産のつる性一年草です。               白色の小さな花を咲かせた後、内部が3室に分かれた風船状の実をつけます。(蒴果)  種子は黒色でハート形の白い紋様が入るのが特徴です。               最後にご紹介するのはホオズキ【酸漿・鬼灯】(ナス科)です。東アジア原産の多年草で野草園西側で見られます。               この風船は前の2種と違って実ではなく、萼(がく)が発達して実を包んで袋状になったものです。  中の実が熟すと風船も鮮やかなオレンジ色になってお盆の飾りなどに使われます。 うっとうしい梅雨空が続きますが、園内でちょっと不思議な植物たちをご覧ください。(解説員)