樹木たちの春の準備~冬芽の表情(2018.1.31)
暦の上ではまもなく立春。園内の樹木たちは寒い冬を過ごすために冬芽をつくって春を待っています。春にむかって着々と準備をすすめている樹木たちの今の表情を集めてみました。 最初にあげたのはトチノキ(トチノキ科)です。春に葉や花になる大事な芽を守るために鱗(うろこ)のような芽鱗(がりん)で覆っていますが、さらに表面を粘液で覆って乾燥や食害を防いでいます。 サクラやヤナギなどの冬芽も丈夫な芽鱗に覆われています。 ソメイヨシノ(バラ科) ピンクネコヤナギ(ヤナギ科) モクレン科の冬芽は芽鱗に毛が生えていて見るからに暖かそうです。 ハクモクレン アレクサンドリナ(園芸種) 芽鱗を持たず裸の芽が縮こまっているものは裸芽(らが)といいます。 アジサイ(アジサイ科) オニグルミ(クルミ科) 常緑樹もしっかりと冬芽をつけています。 タイサンボク(モクレン科) オオカナメモチ(バラ科) 寒い中、早くも葉を広げている種類を見つけました。 ハクウンボク(エゴノキ科) ニワトコ(スイカズラ科) 最後に早春に開花させるためにつぼみを大きくふくらませている種類を紹介します。 ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科) ミツマタ(ジンチョウゲ科) まだまだ寒い日が続くと思いますが春はもうすぐ。植物園で春の気配を感じてみませんか。 (解説員)