ちいさな大発見No.143(2021.9.20)福岡市植物園初開花!?
植物園エントランスの改修後、情報館1階の相談コーナーは西日が入るようになりました。 そこで、西日よけとして、今年の春に蔓性の植物を職員で植えました。緑のカーテンとして植えたのが、ヒョウタンやアサガオ、ルコウソウ、宇宙ポテトなどですが、その中に1株だけ、オカワカメがありました。 今の状態 今号ではツルムラサキ科でアカザカズラ属のオカワカメを紹介します。正式和名はアカザカズラ、別名は雲南百薬と言います。どうも中国から長寿の薬草として入ってきたようですが、南アメリカ原産です。 ちょうど、この時季、長さ20cmを超える房状の花序に、クリーム色の花をたくさん咲かせています。 あまい香りが・・・! 5花弁に雄しべが5本、雌しべ1本 また、株元を見ると、ごつごつしたむかごができています。 ヤマイモのむかごと同じように食べます! 百薬という名前が付いているように、カルシウムやマグネシウム、亜鉛、銅などのミネラルやビタミンAを多く含み、薬効はあまたあり、栄養価もとても高いスーパー野菜と言われています。 食べられるのは球根や葉、むかごです。特に肉厚の葉をゆでると、ぬめりが出て、ワカメのような食感になるところから、オカワカメの名があるそうです。 肉厚でハート形 近くの畑でも見かけましたので、農家の方々には結構知られているのかもしれません。 【解説員K】