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2月, 2017の投稿を表示しています

間もなくヒスイカズラが開花します(2017.2.24)

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大温室の「ヒスイカズラ」が間もなく見ごろを迎えます。今は下の写真(蕾)の状態です。 今年のヒスイカズラは、棚の上方からぶら下がっていますので、本格的に写真撮影をされる方は脚立が必要かもしれません。 隣に小さな房もぶら下がっています。  是非、珍しい翡翠色の花を観賞しに来てください。 また、大温室ではコーヒーの実も赤く色づき始めました。 今年の実付きはあまりよくありませんが、そろそろ次の蕾が見える時期になります。 温室スタッフは、来年の今頃、たくさんの実がつくことを願いながら、これからの栽培管理を続けます。 (緑の相談員 O)

明日は「雨水(うすい)」。カンヒザクラのつぼみも・・・(2017.02.17)

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明日は二十四節気の「雨水(うすい)」。 また、七十二候では「「土脉潤い起こる(つちのしょううるおいおこる)」にあたります。 春雨とともに大地が目覚め、春の近さを感じるころです。 植物園内を歩くと、カンヒザクラ(寒緋桜、別名ヒカンザクラ)のつぼみがふくらんでいました。 同じカンヒザクラの仲間のカワヅザクラ(河津桜)は、もうそろそろ満開です。 (園長 上田)

“楪の子子孫孫の碧さかな”俳句の展示入れ替えました。(2017.02.15)

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野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。 今回展示した句の中から、いくつかご紹介します。 園内のヒメユズリハ。もう新葉が展開しています。 “楪の子子孫孫の碧さかな”吉田 由美子 (ゆずりはのししそんそんのあおさかな) “楪や我もまもなく代替り”松岡 絹子 (ゆずりはやわれもまもなくだいがわり)  “楪の道を悠々親子連れ”柳井 扶美代 (ゆずりはのみちをゆうゆうおやこづれ) “楪の若葉は空を目指しけり”波田 てつお (ゆずりはのわかばはそらをめざしけり)  “𣜿の雨に洗はれゐて新た”池田 ひさ絵 (ゆずりはのあめにあらわれゐてあらた)  今回、「楪(ユズリハ)」の季語を使った俳句が多く寄せられました。  「楪(ユズリハ)」は、別名「親子草(オヤコグサ)」とも呼ばれます。 春になると新葉が“空を目指して”上向きに葉を広げます。 新葉がそろうのを待って、古葉は下向きに垂れ下がり、やがて落ちていきます。 「譲り葉(ユズリハ)」と呼ばれる由縁です。 また、青々とした肉厚でツヤツヤの葉は、強い生命力を感じさせます。 そのことがより一層、“代替わり”の潔さを印象づけるのかもしれません。 ユズリハの別名は親子草ですが、投句の中には親子三人でつくった句もありました。 “陽だまりの中でほっこり春隣”高山 佑子 (ひだまりのなかでほっこりはるとなり)  “冬なのに日なたはあったか春となり”高山 薫(7才) (ふゆなのにひなたはあったかはるとなり)  “おしょうがつおもちをたべてぷっくらこ”たかやま ちひろ(5才) 7才の子はお母さんと気持ちを重ねるように、“春となり(春隣)”。 5才の子はお母さんの句の“ほっこり”から連想したのか、“ぷっくらこ”。 冬の“陽だまり”の植物園内で、親子三人で俳句づくりを楽しんでくれたようです。 ほほえみ合う三人の姿が思い浮かびます。 俳句の募集をはじめてよかったと、こちらもうれしい気持ちになりました。 昨年12月のブログで紹介したハクモ

夏のオオオニバス試乗会に向けて(2017.2.10)

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福岡市植物園では、毎年夏に「オオオニバス試乗会」を開催しています。 夏には子供が乗れるくらい大きなオオオニバスですが、実は温室スタッフが毎年種子から大切に育てています。 養生温室の中で、水を入れた瓶の中に種子を沈めて、温度を上げて発芽を促します。 ある程度育ったら、鉢上げします。 写真は1月31日のものですが、早いものは上の写真のように、本葉が数枚出ています。 この後も、肥料や病害虫に注意を払い、大切に育てます。 今は水生温室の中は下の写真のようにさびしいですが、夏にはしっかり大きな葉っぱのオオオニバスが育ちます。 夏の試乗会を楽しみにしていてください。 (緑の相談員 O)

春を求めて植物園(2017.2.4)

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今日は立春。 いよいよ暦の上では春がやってきました。 植物園内に春の足音を探しにいってきました。 植物園のハナナは,今が一番の見ごろを迎えています。 ウメは 3 分咲きといったところでしょうか。蕾が春を待ちきれないかのように膨らんでいます。   サクラはどんな感じかと足を運ぶと カワヅザクラは,一斉に咲き出す準備中でした。 春の足音は,ウメやサクラだけではありません!よーく目を凝らしてもらうとそこここに春が近づいているがわかります。 ここにも(フクジュソウ) そこにも(カンサイタンポポ) あそこにも(ボケ) こんなところにも(ミツマタ) 2 月の植物園は地味に感じますが,植物たちが生きている姿を感じることが出来るこの時期が個人的には大好きです。 今は,比較的人も少なくゆっくりと園内を見て回ることが出来ますので,春を求めに植物園にぜひお越しください。 (植物展示係  H )