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"どんぐりのころがる先に出会いあり"俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.12.20)

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11月末に俳句小屋の展示作品を入れ替えました。 11月はひと際たくさんの投句がありました。展示できなかった方、申し訳ありません。 展示作品から、数点ご紹介いたします。 "どんぐりのころがる先に出会いあり" とんがり 秋にナラやカシのそばを歩いていると、時々ドングリが落ちた 音が聞こえますね。 落ちたあとのドングリの行き先に思いを巡らせるのも、いいものですね。     "どんぐりのクラブ楽しいなうれしいな" 山本あやな "どんぐりがたくさんあってあそびたい" 阿比留快人 "どんぐりやもみじいっぱい美しい"  莉央 どんぐりクラブって、あるんですね。 響きからして楽しそうですね^^ 使う用途がなくても、不思議とドングリって集めたくなるんですよね・・・ デジタルがあふれている今、ドングリを集めて笑顔になる子どもたちを見るとどこかホッとします。   (緑の相談所に展示しているドングリの作品) "冬が行く生きている全てまた生きる" タナワット 私はうまく読み取ることができなかったのですが、松尾先生によると「冬が去ると、また植物が芽吹いて、動物達は活動を始める」といった意味かなということでした。 「なるほど~!」ですね。 今年は外国の方のものと思われる投稿も増えました。 俳句で表現することも交流のきっかけになると思いますので、ぜひこれからも挑戦していただきたいですね^^ (様々な言語の投稿があります) 今年最後にご紹介する作品はこちら!  "柿よりも濃く色づきて柿落葉"  政弘 (かきよりもこくいろづきてかきおちば) 黒ずみや黄色が混じるカキの落葉。 光沢があり、モミジとはまた違った趣があります。 葉が落ちて実だけ残ったカキの木を見かけるようになると、紅葉の季節も終わり、本格的な冬の到来です! (ケーブルカーの昇降口から見えるカキ) 今回の展示の様子です。  俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。

"秋晴れに照らされ光る笑顔かな" 俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.11.21)

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10月末に俳句小屋の展示を入れ替えました。 展示させていただいた作品の中から数点ご紹介します。 "秋晴れに照らされ光る笑顔かな" きゃな (あきばれにてらされひかるえがおかな) 若さあふれるさわやかな作品ですね! こんな句を詠みたい、いや、詠まれてみたい(笑)、そんな気持ちになりました~^^   "薹立ちて現世見納め龍舌蘭" はなこ (とうたちてげんせみおさめりゅうぜつらん) 夏からアスパラガスのような花茎をニョキニョキ伸ばし始めたアガベ‘ジョーホーク’(リュウゼツラン属)が、今月初頭にようやく開花しました。 開花までに長い年月を要し、花をつけた後にはその株は枯れてしまうというアガベ。 Century plant(世紀の植物)の別名があり、なんと温室のスタッフもアガベの花を見るのは初めてなんだそうです。 何度も見られることのない珍しい花ですので、園にお越しの際は是非ご覧ください! (ちょうど天井付近まで花茎を伸ばしたアガベ 11月13日) "人住まぬ家に灯火烏瓜" みこ (ひとすまぬいえにともしびからすうり) 空き家を覆ったカラスウリの実は、まるで家主不在を知らせるようですね!? 晩秋に葉の落ちた枝に吊り下がり、冷たい風に揺れるカラスウリの実。 むかし通学路で見かけたような、どことなく切ないような懐かしいような…そんなノスタルジーを感じます^^ 増えすぎると困りものですが、花も実も見どころの多い植物ですよね。 (看板の装飾に使用しているカラスウリの実) (8月頃開花するカラスウリの花) 今回の展示の様子です    俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。  <俳句係 M>

"しゃりしゃりと口の中梨閉じ込めて" 俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.10.20)

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9月末に俳句小屋の展示を入れ替えました。 展示させていただいた作品の中から数点ご紹介します。 "しゃりしゃりと口の中梨閉じ込めて" 福田源六 口いっぱいにみずみずしさが広がるあの食感、、思わず梨を食べたくなりました~! 今年も秋の実りが店頭に並ぶ季節になりましたね。 動物達には先日、温室で育ったバナナをプレゼント。 シロテテナガザルのキャンディーやルリコンゴウインコのブローちゃんが、上手に食べてくれました^^ つづいて "かわいいな木のプレートのうらやもりかな" もとさね 苦手な方もいらっしゃると思いますが、俳句小屋にはヤモリが時々出現します。 かべちょろとも呼んだりしますね。 昼間は眠っているのか、俳句ポストや額を動かすと、びっくりして飛び出てきます。 私も急に飛び出されるとびっくりします。 お互い驚かせないように、そ~っと動きましょうか…(笑) "農小屋の机に飾る野菊かな" 秀徳 鉄製の農機具が押し込まれた薄暗い小屋に飾られた、小さな野菊を想像しました。 農作業への愛情が伝わってくるようです(*^^*) ついついスコップなどを雑然と押し込みがちですが、植物園の倉庫も大切に扱いたいものです! 今回の展示の様子です  ↑"木のプレート"で展示している特選句   俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。    <俳句係 M>

"新月やフルートを吹く夕の星" 俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.9.19)

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(サガリバナ 2023.8.19) 8月末に俳句小屋の展示を入れ替えました。 展示させていただいた作品の中から数点ご紹介します。 "新月やフルートを吹く夕の星" 思草 瞬く星空の下でのフルート、素敵ですね~。 音色が聞こえるほうへ、自然と足が向かってしまいそうです^^ 植物園でも7月22日に開催したSaturday Night★パーティーで、上智福岡高校の吹奏楽部のみなさんがフルートやクラリネットを演奏してくださり、緑に囲まれた芝生広場の会場に、澄んだ音色が響き渡りました。 つづいて "夏の夜迷惑だろう夜の花" 服部さやか 今年も夜間開園に大勢の方にご来園いただきました。 植物達もびっくりしたことでしょう。 植物の視点にたったやさしい作品ですね^^  今年も8月は来園者が少なく、投句数も少なめでした。涼しくなったらぜひまた植物園へ、そして俳句小屋へ足をお運びください! ※ 作品の表記が誤字脱字と思われる箇所、また、作品がもっと良くなると思われる箇所については、添削して表記しています。 今回の展示の様子です。 俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。  <俳句係 M>