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4月, 2017の投稿を表示しています

JR博多駅のナンジャモンジャ(2017.4.28)

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 毎日通勤でJR博多駅を利用しています。博多口広場黒田節銅像横のナンジャモンジャの花を毎年楽しみにしていますが、今年も白い花を咲かせています。 現在駅前広場ではイベント開催中でテントの陰でちょっとわかりにくい状況ですが、通路が確保されているので結構間近で枝先に集まって咲く花を見ることができます。参考にテントがない時の正面はこんな感じですので探してみてください。(昨年8月の写真)   「ナンジャモンジャ」  自生している上対馬町では国の天然記念物に指定されている、あのナンジャモンジャです。地元では真っ白な花が海面を照らす様子からウミテラシとも呼ばれているようですが、標準的な和名は「ヒトツバタゴ【一葉たご】」です。 1日に10万人以上の人が利用するというターミナル駅の一画でこんなユニークな木が見られるのが嬉しいですね。環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ種に指定されている希少種ですが、当植物園でも、もちろん観察することができます。  上は入口入ってすぐの壁泉のところ、下はモデル庭園に咲いているところを上から写したものです。学名は Chionanthus retusus  [キオナンツス レツスス]  キオナンツスとはギリシャ語で「雪のような花」という意味だそうです。雪が積もったように真っ白に咲きほこるヒトツバタゴの花をどうぞご覧ください。                                                 (解説員)

雨の植物園(バラ)(2017.04.27 )

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雨の日のバラ。雨の日は,日光の反射もなく,雨のしずくをたたえた花が撮影できます。バラ園のバラたちを撮影しました。 チガーヌ(フランス) モダンタイムズ(オランダ) ホワイトウィングス(アメリカ) トランペッター(ニュージランド) オードリヘップバーン(アメリカ) プリンセスドゥモナコ(フランス) 新緑の植物園へどうぞお越しください。  (解説員N)

「この花、何ですか?」②(2017.04.26)

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四月になると、我が家でもいろんな花が咲いてきました。 まず紹介するのは、ボタンの花です。鉢植えで数年咲かせています。 五つの蕾がついていますが、現在開花中は四輪です。 玄関に置いていると香りが室内に漂います。 それでは、「この花、何ですか」の第二弾を開始します。 開花した多くの花から10種の花を選んでみました。 さて、皆さんはいくつわかるでしょうか? 挑戦してみてください。 (わかりやすい花からいきましょう) 第1問 開花しない年もありましたが、今年はかなりの花数が咲いています。 第2問 甘夏の下で毎年咲いてくれます。 第3問 同じく甘夏の下で咲いています。斑入りの葉が切り葉として利用されます。 第4問 一年草のハーブの花です。ブルーの星形がきれいです。 第5問 アヤメ科の花です。昔は農家の茅葺屋根の棟に植える風習があったそうですが。 第6問 同じくアヤメ科の花ですが。姿がすきっとしています。 第7問 野菜の花です。毎朝、収穫が楽しみです。 第8問 手入れをしていなくても、どんどん増えます。  第9問 果実の花です。今年初めて咲いてくれました。実がなるかなあ? 第10問 同じく果実の花です。ちょっと奇妙な花です。 さて、皆さんはいくつわかったでしょうか? このブログを見ている方から、「回答編は別ブログでしたほうが良い」との要望がありましたので、回答は来週にさせていただきます。 (緑の相談員 O)

ハナイカダとハンカチノキⅡ(2017.04.25 )

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ハンカチノキが開花しました。ハンカチのような白い苞(大小2個)が見られます。中心の黒く見える部分が花序(雄花群と雌花)です。拡大すると,緑色の雌しべが観察できます。 ハナイカダは,果実ができつつあります。 新緑の植物園へどうぞお越しください。  (解説員N)

ハナイカダとハンカチノキ(2017.04.21 )

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問い合わせがよくある,ハナイカダとハンカチノキの現在の様子を紹介します。 ハナイカダは,雌雄異株です。すでに雄花(写真上:数個の花が確認できます。それぞれ雄しべが見えます。)と雌花(写真下:1個咲いています。雌しべも観察できます。)ハナイカダの名は,葉の上に乗っている花や実の姿を「いかだ乗り」にみたてたものです。 次はハンカチノキです。満開時には,花序を包む苞が,ハンカチが垂れ下がるように見え印象的です。この木は,昨年の4月下旬から,5~10個ほどの花を観察できました。下の写真のように新葉は出てきていますが,花はまだのようです。今年もハンカチがひらめく姿を見せてほしいものです。 新緑の植物園へどうぞお越しください。  (解説員N)  

ツツジとボタン(2017.04.21 )

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植物園に入っての写真スポット。クルメツツジが鮮やかです。 クルメツツジは,キリシマツツジやサタツツジを主に,久留米市で江戸時代(天保年間)から,実生によって育成された品種です。明るく鮮やかな花が人気です。次は,二重の「麒麟」です。 次は白の二重「暮の雪」です。これらは,萼片が花弁化したと考えられています。   ボタンも見ごろを迎えようとしています。これは,「朱雀門」です。 ボタンは,木本植物です。茎をアップでみると確認できます。 新緑の植物園へどうぞお越しください。  (解説員N)

南公園西展望台 桜便り② (2017.04.13)

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南公園西展望台の桜の便りです。階段を上がると展望台です。 展望台の反対側に,兼六園菊桜が開花しています。 これは,石川県の兼六園に原木があります。一度枯死しましたが,増殖されたそうです。 孝明天皇より下賜されたと伝えられているようです。 駐車場の入り口付近に,ウコン,ギョイコウ,オモイガワが咲いています。 ウコンは,淡黄緑色で,ウコンの根茎を使った染物の色に似るところから名がつけられています。 次は,ギョイコウです。ウコンに似ていますが,花弁の濃緑色が多くて質感が厚く,反り返ることから区別されます。 植物園でも開花していますが,西展望台は,枝が低いので,アップの写真を撮ることが容易です。 次の写真は,栃木県の小山市を流れる思川にちなんで命名されたオモイガワ(思川)です。 解説員N       参考図書:「日本の桜」(学研),「日本の桜」(山と渓谷社)

雨の日のお散歩(2017.4.11)

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   今日は朝から雨模様でお客様が少ない園内ですが、そのかわり、夫婦でしょうか、マガモさんが2羽でゆっくりとお散歩です。                   お散歩のあとは水路をスイスイと泳いで浅いところで朝のお食事タイムです。                   園内ではせっかく咲いた桜たちが残念ながら雨に濡れています。でも温室は雨の日でも大丈夫、神秘的な色のヒスイカズラが次々に花をつけています。また温室ギャラリーでは人気のサボテン・多肉植物の展示や即売も開催されています(16日まで)。雨の日には雨の日なりのの楽しみ方がある植物園にどうぞお越しください。                           (解説員)  

“菜の花とうつる君見て巡る春”俳句の展示入れ替えました。(2017.04.10)

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野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。 今回展示した句の中から、いくつかご紹介します。 “菜の花とうつる君見て巡る春” 宣暁 (なのはなとうつるきみみてめぐるはる) “春うらら菜の花畑の笑い声” 三津文乃 (はるうららなのはなばたけのわらいごえ) “菜の花の人を元気にしたる色” 松尾康乃 (なのはなのひとをげんきにしたるいろ) “花菜畑つかれた人をいやすよね” 小島彩華 ( 小6 ) (はななばたつかれたひとをいやすよね) “麗かや子どもの声と黄金色” 井出崇之 (うららかやこどものこえとこがねいろ)   “満開の菜の花畑膨らみぬ” 武 藤典子 (まんかいのなのはなばたけふくらみぬ) 今回は“菜の花”の句が多く寄せられました。 “菜の花”はアブラナ科の一年草です。 “菜の花”という名称はアブラナ属の総称として使われる場合もあり、植物分類上では正確を期して「ハナナ(花菜)」と呼んでいます。 福岡市の植物園の入口花壇には、毎年、この「ハナナ」の中でも早咲きの品種を植えています。 カンザキハナナ(寒咲き花菜)」と呼ばれるものです。 1月には花を着け始め、3月初めには一面の黄色いじゅうたんが広がります。 菜の花畑は、日本人の春の原風景の一つと言えるでしょう。 今回集まった“菜の花”は、どの句をとっても、ふたたび春が巡ってきてくれたことへの素直な喜びが伝わってきます。 (なお、植物園の“菜の花畑”は早咲き品種のため3月末で終了しています。) *この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。 * 今回展示している俳句の一覧です。 (園長 上田)

南公園西展望台 桜便り①

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植物園の隣の南公園展望台にも桜があります。次の表示から階段を上ります。 まず,ベニトラノオ(紅虎の尾)が目に入ります。 花が長い枝のまわりにつき,虎の尾のように見えるのでこの名があるようです。 どうですか,虎の尾に見えますか? 植物園の帰りにでも立ち寄られることをお勧めします。(解説員N)

たくさんの葉がついているのに「一葉」なの?

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イチヨウ(一葉)の桜が見ごろを迎えています。 八重咲きのサトザクラで見応えもあります。 「一葉」という名は,雌しべの下半分が,葉状に変化しているので,この名で呼ばれているようです。 さらに,花を詳しく観察してみましょう。1本の雌しべが,葉化しているのがわかります。 雌しべを取り出して広げてみると,下半分が葉であることがわかります。よくみると鋸歯まで確認できます。 花が,葉からできていることがよくわかります。 桜の花のつくりから,葉から花への進化を探ってください。 (解説員N)