ちいさな大発見No.141(2021.9.4)サクラの仲間!?

 花木園Cでは、今、白い花が密集して咲いている樹木があります。 

白花が緑に映える!

 バラ科サクラ属のリンボク(橉木)です。

 総状花序にたくさんの小花をつけ、花弁は5枚、1本の雌しべとたくさんの雄しべとはどちらも長く花弁から飛び出すように咲いています。


 そこで、同じサクラ属の仲間で似たような花序をつける植物を3つ紹介します。

 まず、日本原産のバクチノキ(博打の木)です。開花はリンボクよりも少し遅く、9月下旬からです。樹皮が剥がれ、幹が茶褐色になり、園内でもひときわ異彩を放っています。

花序はリンボクより短め 

樹皮が剥がれる!


 同じく近縁種にヨーロッパから西アジア原産のセイヨウバクチノキがあります。 こちらはバクチノキのように樹皮が剥がれることはなく、開花も4月頃です。 

花序は下から順に開花!

 これらの3種類の樹木はサクラ属の仲間の中では数少ない常緑樹です。


 最後に紹介するのはウワミズザクラ(上溝桜)です。春に咲くサクラの中で、本種とイヌザクラがいわゆる桜の花と異なった花のつくりをしています。 

開花は4月頃!

【解説員K】


コメント

  1. 内容も写真も素敵です。いつも楽しみに見ています。いつもありがとうございます。

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