削り馬で安全に木工作業(2016.11.25)














皆さんのなかで「削り馬」と言うことばを知っている方はいますか。
10月9日に,ふくおか森づくりネットワークが主催する「2016森の講座『森と親しむ』」が九州大学大橋キャンバスで開催されました。その中の一つのプログラム“ワークショップ「削り馬の組み立てと木ウソづくり体験」”に参加してきましたが,実を言いますと私も今回のワークショップに参加して「削り馬」というものを初めて知りました。
削り馬を使って写真のような木ウソが簡単に作れます。
今回の削り馬の材質はヒノキでできており下記写真のような複雑な形をしています。
削り馬は,加工する木を固定する台,座って加工する台・椅子として使います。
写真の削り馬は説明を受けながら私が組み上げたものですが,完成までに5時間程かかりました。







 
 

作業の様子です。足で材料をしっかりと押さえて固定できるため,手元に集中でき小さな力で木を削ることが出来ます。


 
 
 
削るのに必要な道具は,銑(せん)という見た目,刃が大きく危険そうに見えるナタを横にして柄を両端に付けたようなものです。日本ではあまり一般的でなく,ホームセンターなのでの入手は難しいと思いますが,アメリカや北欧では一家に一つはあったようで,今でも骨董市などで購入できるそうです。


木のウソ以外にもスプーン,椅子の脚,小物を制作する際にとても便利な道具です。アメリカ,イギリス,スウェーデンなどの人々は森に親しみ,木のものづくりを楽しんでいます。

皆さんも木でものづくりを楽しんでみてはどうですか。







 











 

 
 
 




今回は使いませんでしたが,面白いものが参考展示されていましたので紹介いたします。足踏み式(手動)の木工旋盤です。
原理は簡単です。足で下の木枠を踏み上部に張られている黒いゴムを引っ張ることによりゴムに取り付けられた紐(削る材料に巻き付けてあります)が材料を回転させる仕組みです。電気を使わずに電動旋盤のように作業ができるとは面白いですね。
 
                                          (運営係 おぐ)
 
 
 

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