継子の尻拭い[ママコノシリヌグイ](2017.9.27)
今モデル庭園で、薄いピンク色のまるで金平糖のような可愛い花が咲いています。きれいなので近づいてよく見ようとして花に近づいたら鋭いトゲがチクリ。
よく見たら茎には下向きのトゲがいっぱい。この花の標準和名は「継子の尻拭い」といいます。
この和名は、トゲだらけの茎や葉から「憎い継子の尻をこの草で拭く」というすさまじい意味からつけられています。タデ科の一年草で、トゲで他の植物などを引っかけながら茎を伸ばして勢力を広げていく「つる植物」の一種です。
この花には花弁はなく花びらのように見えるのは萼です。また葉柄のつけ根には鞘状の托葉があり茎を包んでいるなど興味深いポイントがありますから是非とも間近に観察してください。ただし、この時期の「つる植物」はヤブガラシやヘクソカズラなどと同様に、庭園管理上はやっかいものの雑草です。作業時期がきたら引き抜かれますからお早目にご覧ください。そして、くれぐれもトゲにはご用心を! (解説員)
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