植物園正門入口の石畳にはこんな歴史が!(2017.11.20)




はじめに,次の写真をよくご覧ください。


植物園正門前の石畳の写真です。

正門の階段右手の石畳に何やら文字が書いてあるのを発見!
不思議に思い近づいてみると



なに?なに? 石板には 「軌道舗石」 とあります。
説明も書かれていました。

この敷石は,明治43年から昭和54年まで
市内を走っていた「チンチン電車」(路面電車)
の軌道舗石を再利用したものです。

軌道舗石とは,路面電車の線路周りに車道と鉄軌道を分けるよう敷き詰められている敷石のようです。(車で路面のアスファルトから乗りあげると「ガタガタ」と揺れた石の部分ですね)

植物園の開園が昭和55年ですので,ちょうど前の年に市内のチンチン電車が全廃されたことになります。

聞くところによると,南公園北側の桜坂(城南線)の路面を改良する際に,通っていた路面電車の線路周りの敷石を持ってきて再利用したのではないかということでした。(もしかしたら,市内各所に散らばっているのかもしれませんね。)今では,市内で路面電車の歴史を感じることができる場所も数少ないのではないでしょうか。



鉄道マニアの方はすでにご存じのことだったとは思いますが,植物園を訪れていただく際は,正門前で路面電車の歴史を踏みしめてみてください。

(運営係 藤田)

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