紅葉 黄葉 いろいろな形の葉(2017.12.6)
本格的な冬の訪れを前に、園内では赤色や黄色に色づいた葉が秋の終わりを告げています。これらの紅葉(黄葉)した樹木のなかで、特徴的な形の葉を紹介して今年の秋をふり返ります。
まず最初にあげたのは、大きく裂けた黄色が目立ったハリギリ【針桐】(ウコギ科)の葉です。入口すぐの水生植物園で見られます。幹や枝には鋭いトゲがあります。
掌状に5~7裂する葉と長い葉柄が特徴で大きいものは30cmほどになります。
まず最初にあげたのは、大きく裂けた黄色が目立ったハリギリ【針桐】(ウコギ科)の葉です。入口すぐの水生植物園で見られます。幹や枝には鋭いトゲがあります。
掌状に5~7裂する葉と長い葉柄が特徴で大きいものは30cmほどになります。
次はカシワ【柏】(ブナ科)です。端午の節句に食べる柏餅を包む葉でおなじみですね。花木園と芝生広場で見ることができます。波状の大きな鋸歯が特徴で,冬の間も枯れ葉が落ちずに残ります。
次はメグスリノキ【眼薬木】(カエデ科)です。樹皮を煎じて洗眼に用いられたのが和名の由来で、
紅葉樹園の中でも赤色がよく目立ちます。葉は3つの小葉からなり、裏面に毛があります。
同じく紅葉樹園で見られるモミジバスズカケノキ【紅葉葉鈴懸木】(スズカケノキ科)、いわゆるプラタナスです。世界の街路樹の代表的な樹種のひとつで、かつては福岡市内でも植えられていましたが近年少なくなりました。葉の形はやや掌状で中位から3裂以上に分かれます。
次は「モミジバ」つながりでモミジバフウ【紅葉葉楓】(マンサク科)です。和名に「楓」がついていま
すがカエデ科ではありません。アメリカフウとも呼ばれて、福岡市内では街路樹に多く植えられてい
ます。葉は星形の掌状に5~7裂します。温室入口両側に大木があります。
次はツタ【蔦】(ブドウ科)です。冬には落葉してしまうのでナツヅタとも呼ばれます。甲子園球場
の外壁で有名です。卵形の3つに浅く裂ける葉と長い葉柄が特徴で、温室入口の外壁を覆って
います。
最後に紹介するのはカシワバアジサイ【柏葉紫陽花】(ユキノシタ科)です。北アメリカ原産で円
錐状の花序をつけます。和名はカシワの葉に似た裂け方からつけられています。葉は卵型で長
さ15~25cmほどになり浅く5裂します。モデル庭園で見ることができます。
今、園内では落ち葉のカーペットがあちこちで見られます。さまざまな形をした落ち葉を探しに
晩秋の植物園を散策してはいかがでしょうか。 (解説員)
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