ちいさな大発見!? No.65(2020.2.12)「思いのまま」になりません?

 今、植物園の梅園ではウメの花が満開の時期を迎えています。紅や白、桃など、色とりどりの梅の木がほのかな芳香を放っています。
 階段を降りると最初に目に入ってくるのが「思いのまま」です。
 写真① 紅や白、絞りに咲き分ける「思いのまま」

 「思いのまま」は咲き分けをするウメで有名です。1本の樹で複数の花色を咲かせる咲き分けは、いくつかパターンがあります。例えば、1本の枝に複数の色の花を咲かせたり、枝単位で異なった花色を咲かせたりします。また、1つの花に紅と白の花弁が混ざったり,絞りが入ったりします。
しかし、梅園の「思いのまま」は今年も写真①のように淡いピンク一色でした。これも、「思いのまま」なのです。ちょっと残念です。

 それでは、次の写真をご覧下さい。
写真② 
写真③ 
写真④

 ②~④の写真はモデル庭園トイレ裏にあるウメです。間違いなく、咲き分けをしています。品種名は不明ですが、その系統のウメでしょう。

 ところで、「思いのまま」のすぐ隣に「見驚」と言うウメがあります。八重咲きの大輪で咲き進むと白くなる特徴があります。これは咲き分けではないようです。 
写真⑤「あまりの大輪を見て驚く」が名前の由来

 ちなみに,私の近所で見かけた「思いのまま」です。樹高1.5mほどの若い梅の木ですが,株全体で紅白競い合っていました。
写真⑥ ご近所の「思いのまま」

【解説員K】

コメント

  1. 昨日、園内を散策してきましたが、ほんと「思いのまま」ですね。
    梅の次は桜、待ち遠しいです。

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