緑鮮やかなクスノキの若葉(2021.4.29)


  今日は「昭和の日」、午前中はあいにく雨模様でしたがお昼近くには雨があがり薄日も差してきました。園内はフレッシュな新緑に包まれていますが、その中でも緑鮮やかで大きく存在感を示しているのはクスノノキの若葉です。 

  クスノキは福岡市の「市の木」の一つ、九州地方の代表的な照葉樹として古くから神社仏閣などに多く植えられ、また公園や街路にも植栽されているので皆さんにも身近な樹木だと思います。

東区香椎参道のクスノキ

  クスノキは大きくなるのが早く雄大な樹形になる樹木ですが、その成長の秘密は葉にあります。艶々として厚い葉は光合成の効率が高く、栄養を続々と本体に送り込みます。その代わり葉の消耗は激しいことから、常緑樹ですが1年ごとに一斉に古葉を落として葉を更新します。


 そのため、私たちは毎年クスノキの鮮やかな緑色の若葉を見ることができる訳です。

 ところで明るい色のクスノキですが、よく見てみるとその明るさは若葉だけではありません。

 枝先に、大型の樹形に似合わず意外と小さく可愛い花が咲いているので、若葉が一段と明るく見えています。花被片が6枚ある淡黄色の花が円錐花序についています。

 秋には液果が黒く熟します。

 園内は久しぶりの雨に洗われて、クスノキをはじめ新緑が鮮やかさを増しています。
 バラ園のバラも早くも見頃を迎えている植物園にどうぞお越しください。
                                 (解説員)

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