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樹木たちの春の準備~冬芽の表情(2018.1.31)

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 暦の上ではまもなく立春。園内の樹木たちは寒い冬を過ごすために冬芽をつくって春を待っています。春にむかって着々と準備をすすめている樹木たちの今の表情を集めてみました。  最初にあげたのはトチノキ(トチノキ科)です。春に葉や花になる大事な芽を守るために鱗(うろこ)のような芽鱗(がりん)で覆っていますが、さらに表面を粘液で覆って乾燥や食害を防いでいます。  サクラやヤナギなどの冬芽も丈夫な芽鱗に覆われています。 ソメイヨシノ(バラ科) ピンクネコヤナギ(ヤナギ科)   モクレン科の冬芽は芽鱗に毛が生えていて見るからに暖かそうです。 ハクモクレン アレクサンドリナ(園芸種)  芽鱗を持たず裸の芽が縮こまっているものは裸芽(らが)といいます。 アジサイ(アジサイ科) オニグルミ(クルミ科)  常緑樹もしっかりと冬芽をつけています。 タイサンボク(モクレン科) オオカナメモチ(バラ科)  寒い中、早くも葉を広げている種類を見つけました。 ハクウンボク(エゴノキ科) ニワトコ(スイカズラ科) 最後に早春に開花させるためにつぼみを大きくふくらませている種類を紹介します。 ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科) ミツマタ(ジンチョウゲ科)  まだまだ寒い日が続くと思いますが春はもうすぐ。植物園で春の気配を感じてみませんか。 (解説員)

“焚火せし子の好奇心燃え上がり” 俳句の展示入れ替えました。(2018.1.12)

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野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。 “焚火せし子の好奇心燃え上がり” 柳井扶美代 (たきびせしこのこうきしんもえあがり) 私が子どもだった頃、いろんな場所に“焚火”がありました。 登校時の集合場所となっていた空き地、畑、家の新築現場などなど。 黒い煙を巻き上げる火もありましたが、それでも“焚火”に吸い寄せられ、半ズボンの足をさすりながら火にあたっていたことを懐かしく思い出します。 そんな“焚火”も、今でははほとんど見ることができなくなりました。  園内イベント『焚火の時間』の風景/焼きマシュマロをしています 植物園は季節を感じてもらう場所です。 今年の植物園では、冬の風物としての“焚火”を楽しんでもらおうと、芝生広場で『焚火の時間』を始めました。(11月から2月の日曜・祝日の午後開催) 園内で出た枯枝を薪として燃やす、ただそれだけのイベントですが、燃やし出すのと同時に、吸い寄せられるように子どもたちが集まってきます。 人類が誕生してから数十万年、ヒトは“焚火”を炊き続けてきました。 焚火への関心は、教えられるものでなくヒトとして生まれ持ったものなのでしょう。 今回展示した句には、他にも“焚火”に関する句がたくさんありました。 “嫌なこと焚火にくべてしまひけり” 波田てつお (いやなことたきびにくべてしまひけり) “火の機嫌とりつ焼藷見失ふ” さち子 (ひのきげんとりつつやきいもみうしなふ) “焼藷いもを分け合ふ仲間あればこそ” 西美知子 (やきいもをわけあふなかまあればこそ) “焼藷や一気に五感小躍りす” 竹下美代子 (やきいもやいっきにごかんこおどりす) “園長も大忙しの焚火かな” 越智政弘 (えんちょうもおおいそがしのたきびかな) *この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。 *今回展示している俳句の一覧です。 (園長 上田)

冬のバラまつり? 来週火曜日で終わりますよ(2018.01.11)

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 この数日,厳しい寒さが続いていますが,植物園では,美しい花を見ることできます。  特にバラ園では,冬のバラ祭りといっていいのではないかと思うほど,多くのバラが咲いています。    本日のバラ園の様子。ほとんどのバラが見ごろといって言っていい状態です。     これだけの寒さにも負けず,次々に咲いています。  厳しい寒さで,来園者もまばらですが,逆にバラをじっくり楽しむことのできるメリットもあります。  しかし・・・勿体ないのですが,春に綺麗なバラを咲かせるために1月17日(水)から2~3日かけて,すべての花を剪定しなくてはなりません。 剪定すると,花はすべてなくなります! ぜひ,お早めに植物園にお越しください。  また,寒い屋外でバラを鑑賞した後は,温室で咲き誇る花々がお待ちしています。  温室回廊室では,「ブーゲンビレア」が見ごろを迎えています。  ブラジル原産のつる植物「カエンカズラ」も見ごろを迎えています。カエンカズラの名前は,鮮やかな橙色の花が,一斉に咲き誇る様子が火炎のように見えることからついた名前です。  他にも見ごろの植物が,たくさんあります。暖かい休憩場所もありますので,冬の植物園へも,是非,お越しください。                               (植物展示係 下川)

1月のポスターは「ぽかぽか冬の植物園」(2018.1.10)

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壁紙              (壁紙サイズにしてみました。) 日ごとに変化する園内の魅力をお伝えする,植物園PRポスター。 1月は,冬こそおすすめの温室をご紹介しています。 1月のPRポスター パッシフロラ アラタや、  ブーゲンビレア ハイビスカスなど。まさに花と光の宝石箱です。 また,温室ギャラリー室にはボールプールを設置しています。 小さなお子様の冬のお出かけにいかがでしょうか。  日曜・祝日の13:30からは「焚火の時間」。 寒い冬には,植物園で心も体もぽかぽかの一日をお過ごしください。 (植物展示係 佐藤) 

戌(いぬ)年にちなんだ植物(2018.1.2)

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 当園情報館1階では、新春にその年の干支にちなんだ植物を展示、紹介しています。 昨年平成29年酉(とり)年はゴクラクチョウカ【極楽鳥花】を紹介しましたが、今年平成30年 は戌(いぬ)年。皆さんは「犬」がつく植物といえば何が思い浮かびますか?  イヌタデ、イヌホオズキ、イヌビエ、イヌマキ、イヌシデ、イヌザクラ、イヌザンショウなどなど。こうして並べてみると、「犬」のつく植物の由来は実際の犬とは無関係のものが多く、有用な植物に似ていても「否(いな)、違う」とか「役に立たない」という意味でつけられたものが多いようです。もちろん犬そのものの形から名付けられたエノコログサ、オオイヌノフグリもありますが、1月時点では実物の展示は困難です。  エノコログサ  オオイヌノフグリ  ということで選んだのがネコヤナギ【猫柳】。「猫年なんて干支はないよ」という声が聞こえてきそうですが、調べてみると別名がエノコロヤナギ【狗尾柳】(エノコロ=犬の子)なんです。  ネコヤナギという和名は、もちろん花穂の形を猫のしっぽに見立てたものですが、一方子犬のしっぽにも似ているということでこの別名で呼ばれているようです。 猫のしっぽ 犬のしっぽ  絹毛をまとった花穂がネコやイヌのふさふさの和毛(にこげ)を連想させることからそれぞれついたものですが、古くから人間と暮らしてきたネコやイヌに例えられているのは、この植物がそれだけ生活の身近にあったことを示しているのでしょう。  情報館には、この時期園芸店などで生け花材料として流通しているネコヤナギの切枝を展示します。ヤナギの仲間は、冬芽は帽子状で赤褐色をした防寒用の芽鱗(がりん)に覆われています。3月頃この芽鱗が取れて、中からフカフカの銀白色をした絹毛が現れます。  当園でも3月になると、芽鱗が取れて絹毛の中からオレンジ色の葯が出てきたピンクネコヤナギやイヌコリヤナギの花(雄花)を水生植物園で観察することができます。  ピンクネコヤナギ イヌコリヤナギ  情報館の「新春植物展」は1月14日(日)まで開催しています。干支にちなんだ植物と合わせて、新春にふさわしい「千両」や「金の成る木」などの縁起の良い植物も紹介しています。 2018...

不思議植物 ヤドリギ発見!(2017.12.23)

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                  園内では木々の落葉が進んで一気に冬の景色になってきました。芝生広場のケヤキもほうきを 逆さまにしたような樹形がよく目立つようになっていますが、葉をすっかり落としたはずの枝になにやら緑色のものが見えます。  ケヤキが葉を茂らせている時には気付かなかったのですがヤドリギ【宿木】(ヤドリギ科)でした。葉は緑色をしているので光合成をして自分で栄養をつくりながら、根を侵入させて寄生した植物からも養分を吸収するという「半寄生」の植物です。  ヤドリギの果実には粘液質の部分があり種子が包まれています。鳥が果実を食べて、この粘液質に包まれた種子が排泄されると樹皮上の張り付いてそこで発芽する仕組みになっています。自分では動くことができない植物が身につけた優れた種子散布の技のひとつといえるでしょう。  園内では、鳥たちが種子を運んで広がったと思われる木々が他にもありました。  上はケヤキの洞(うろ)で育つアコウ【赤榕】、下はブロック壁で育つイヌビワ【犬枇杷】どちらも クワ科です。わずかなスキマの中でたくましく生きています。 ところで、葉が落ちた木の中で緑色が目立つヤドリギを古代ヨーロッパの人々は不思議な力を 持つものとして宗教的な行事に使っていたそうです。  イギリスでは、クリスマスの「ヤドリギ飾り」の下では女性にキスをすることが許されていたとか。  寒い日が続いていますが、芝生広場でちょっと不思議な植物「ヤドリギ」を探してみてください。すぐに見つかると思います。                                   (解説員)

さまざまな樹皮の表情(2017.12.14)

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園内では木々の落葉が進んで一気に冬の景色になってきました。落葉樹の葉がなくなって樹林 地の見通しが良くなると目立ってくるのが樹皮の模様です。今回はさまざまな表情を見せる樹皮をご紹介します。  まず最初にあげたのはカゴノキ【鹿子の木】(クスノキ科)、和名はまだらにはがれた樹皮が鹿の子模様に見えることからつけられています。  このように樹皮の特徴がそのまま和名になっている樹木を続けます。 上はサルスベリ【猿滑】(ミソハギ科)、ツルツルな樹皮からついています。下はバクチノキ【博打の木】(バラ科)、次々にはがれる樹皮を博打に負けて身ぐるみはがれた様子にたとえています。  次に街路樹など私たちの身近な場所に多く見かけられる樹木を並べていきます。名前を当てて みてください。  上からクスノキ【楠】(クスノキ科)、深い縦じま模様です。  ケヤキ【欅】(ケヤキ科)、成長に伴いうろこ状にはがれていきます。 オオシマザクラ【大島桜】(バラ科)、サクラ類は横じまが入るのが特徴です。皮目(ひもく)といっ  て空気の通り道です。  イチョウ【銀杏】(イチョウ科)、灰色で縦に荒く裂けます。  モミジバスズカケノキ【紅葉葉鈴懸の木】(スズカケノキ科)、いわゆるプラタナス、大きくはがれて  まだら模様になります。  ヒノキ【桧】(ヒノキ科)、縦に裂けて薄くはがれます。  ドングリのなる木(ブナ科)にも特徴的な樹皮が見られます。 上からアベマキ【棈】、クヌギ【椚】、カシワ【柏】です。いずれも不規則な縦の裂け目が特徴で、  特にアベマキは「あばたまき」の意味で厚いコルク層が発達してあばた状になることからつけられ ています。  棘があるタイプもあります。  上はハリギリ【針桐】(ウコギ科)、下はカラスザンショウ【烏山椒】(ミカン科)、です。チェックする時は棘に気をつけてください。  冬場に樹木を観察する場合、特に葉を落としてしまう落葉樹は樹皮の模様が大きな目印になります。寒い日が続きますが冬場ならではのさまざまな表情を見せてくれる樹木たちを探しに植物園にお越しください...