花を咲かせたその後は・・・(2018.5.3)




風薫る五月になりました。今年は2月ごろに厳しい寒さがあり、その後3月から4月にかけて暖かい日が多かったせいでしょうか、この春はサクラ類をはじめさまざまな花の開花が早まり、そして一気に咲いたように感じます。
 次々に咲いて私たちを楽しませてくれた春の花たちですが、花を咲かせたあとには大事な、そして大きな仕事が待っています。子孫を残すための種子づくり、そしてそれを広げていくための実づくりです。園内で目立つ実を探してみました。






 入口から入ってすぐ、水生植物園で実をつけているのはカリン【花梨】(バラ科)です。秋には黄色に実り、せき止めなどの効能があります。


カリンの花
香りの道で実をつけているのはソシンロウバイ【素心蝋梅】(ロウバイ科)です。




ソシンロウバイの花
頂部に雄しべなどの跡が残っているのがおもしろいですね。

モデル庭園のハクモクレン【白木蓮】(モクレン科)も変わった実をつけています。



ハクモクレンの花
 雌しべが多数らせん状に並んで集合果になります。


 バラ科サクラ属の実と花です。
 アンズ【杏】

スモモ【李】





シナミザクラ【支那実桜】




  ウワミズザクラ【上溝桜】




 春から初夏に向かうこの時期、次々に花を咲かせ実をつけていく植物たちから目が離せません。                               (解説員)

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