"スカートの裾の触れゆく薔薇の径" 俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.6.20)

(5月5日のバラ)

5月末に俳句小屋の展示を入れ替えました。
展示させていただいた作品の中から数点ご紹介します。

"スカートの裾の触れゆく薔薇の径" 洋子
(スカートのすそのふれゆくばらのみち)

大きくて重たいバラの花が傾いて、通路まではみ出すほどになった満開のバラ園が目に浮かびました^^
バラは今年も、昨年とほぼ同時期の5月の1週目から2週目にかけて最も見ごろになり、大勢の方に楽しんでいただきました。


バラを詠まれた作品はほかにも。

   
"バラの花まるでまっ赤な太陽だ" 七海
"喜寿迎へあふるる薔薇に会ひたくて" 和子
"バラの園今年も見れる嬉しさよ" はっち
"多種多様バラも子どももみなすてき" 彩
"薔薇アーチくぐりて我も八十路坂" 政弘
"薔薇開くときは果実の香をひらく" 愛

バラ園はちょうどいま2番花が咲いています。花は春よりだいぶ小ぶりですが、たくさんの花をつけていますよ。
(バラ園の様子 2023年6月20日) 


"撮り鉄の蝶を気づかふシャッター音" 紫小寿寿

鉄道の撮影中に飛んできたチョウが逃げないように、息をひそめてカメラを構える様子でしょうか。
シャッターの音も、心もち小さくなるような気がしますね^o^
 

"こもれびは夏の近道立ちどまり" すみれ

木漏れ日のそそぐ涼しい遊歩道を抜けた先には、夏のような日差しが照り付けていて思わず足を止める、そんな情景を思い浮かべました。
もうじき本格的な夏の到来です。その前にしっかり雨にも降ってもらって、無事に梅雨明けしてほしいものですね!

今回の展示の様子です 


俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています!

※今回展示している俳句の一覧です。 


<俳句係 M>

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