梅雨の晴れ間の白花競演(2018.6.13)
梅雨の晴れ間、今日はさわやかな青空が広がっており、園内「香りの道」では涼しげな白い花が咲き誇っています。
まず目立つのがタイサンボク【泰山木】(モクレン科)です。学名はMagnolia grandiflora
(マグノリア グランディフロラ)種小名は「大きな花」を意味します。例年高いところに花を咲かせるのでなかなか観察しづらいのですが、今年は開花位置が低いので花の中心にある特徴的な雌しべや雄しべを間近に見ることができます。
道をはさんだ反対側で芳香を漂わせているのはオオヤエクチナシ【大八重梔子】(アカネ科)です。園芸名「ガーデニア」で流通しています。
温室前には基本種である一重咲きのクチナシもあります。
この時期、園内では花以外の器官で「白」を強調している種類も見受けられます。
ドクダミ【毒溜】(ドクダミ科)は淡黄色の穂状花序の下側に花びらに見える4枚の白い苞をつけて花序の存在をアピールしています。
ハンゲショウ【半夏生】(ドクダミ科)は総状花序に向き合った葉を白く変化させることによって花序の存在を際立たせています。
梅雨の真っ最中に咲くタイサンボクやクチナシ類は、残念ながら雨で花が傷みやすいのでどうぞお早目にご覧になってください。 (解説員)
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