ちいさな大発見!? No.36(2019.5.4) 120年ぶり(?)に開花!

 「令和」という新しい時代に呼応するかのように,今,全国でマダケ(真竹)の園芸品種であるキンメイチク(金明竹)が咲いたという情報が飛び交っています。
 先日も,本園の相談室に八女の方から
 「竹の花らしいものが咲いたが・・・・」という問い合わせがあったそうです。

 実は本園でも「キンメイチク」の花が,今,竹園で咲いています。(写真①②③)
写真① キンメイチク(金明竹)
写真② キンメイチク(金明竹)の花
写真③ 雄花が垂れている

 キンメイチクは,黄色の茎に緑色の縦じまが入るマダケの園芸品種です。竹はイネ科の植物ですから,稲に似た白く細長い花を咲かせます。

 竹の花の開花は大変珍しく,学術的にもはっきりしない部分が多いのですが,マダケは120年に一度の周期で咲くと言われています。花を咲かせた後は、竹林ごと一斉に枯れてしまい、再生には10数年かかるそうです。これは地下茎でつながっているため,年老いた竹だけでなく,若い竹も一斉に枯れてしまうからだそうです。ただし,種ができ,また地下茎の一部が生き残ることで、やがて時間をかけて復活していきます。

 また,今回,このように全国で一斉に開花情報が寄せられたのも,日本のマダケのほとんどが遺伝的に均一らしいのです。

 令和元年の年に,キンメイチクの開花現象が起きたということは,「新しく生まれ変わる」という意味があるのかもしれませんね。(?)

 私たちが生きている間に,見ることができるかどうかわからない竹の花を,是非,見ていただきたいと思います。
【解説員K】

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