ちいさな大発見!? No.61(2020.1.13)可憐な花が・・・

 針葉樹園花壇で同じ仲間とは思えない2種類のエリカ(ツツジ科エリカ属)が咲いています。
 1つはジャノメエリカです。樹高は1.5m程あります。釣鐘型(ベル型)のピンクの花を無数に咲かせ,株全体がピンク色に見えるほどです。
長い雌しべと,黒い雄しべの葯が目立ちます!

 もう1つは樹高0.3m程のエリカ・ケリントイデスです。長さ3㎝程のピンクの筒状花が、茎の先っぽから垂れ下がるように咲いています。
白やオレンジ色もあります!

 ところが,情報館入り口で最近開花した鉢植えのエリカ・セッシリフローラです。一見するとサボテンのように見えていたのですが,新しい穂の先端からクリーム色の筒状花が咲いて,セッシリフローラと分かった次第です。
 
花の姿がとてもユニークです!

 一般にエリカはツツジ科で700種類以上存在し,ヨーロッパ原産種以外では全体の90%以上が南アフリカ原産です。別名をヒースと言いますが,ヒースは英語で荒地を意味し,エミリー・ブロンテの小説「嵐が丘」に出てくるイギリス北部にあるヨークシャー地方の荒地に咲く植物でもあります。 
 また,エリカは,ヨーロッパでは燃料や屋根ふきの材料,家畜の寝わらなど,生活に欠かせない植物となっています。
 植物園で現在見ることができるエリカは3種類ですが,すべて南アフリカ原産です。
 植物園にお出での際は是非見てください。
【解説員K】

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