2019年12月22日日曜日

ちいさな大発見!? No.59(2019.12.25)トトロもびっくり?

 温室にあるランの小庭では、今、巨大な葉をもつ中国、台湾原産のカミヤツデに、たくさんの球状の花(写真①)を見ることができます。
 
写真① 綿毛のような花?

 みなさんはヤツデをご存知でしょうか。
 私が子どもの頃、竹で紙鉄砲を作り、湿らした紙の玉の代わりにヤツデの実を詰めて飛ばしていたのを覚えています。
 それはさておき、カミヤツデはヤツデと同じウコギ科(属は別)の植物ですが、何といっても驚かされるのが葉(写真②)の大きさです。ヤツデの2倍以上はありそうです。
 
写真② 葉には深い切れ込みが!

 植物園にあるカミヤツデは、木の高さは3m弱ですが、幹の先っぽの方には薄い茶色の放射状に伸びた星状毛(写真③)がびっしりと付いています。
 
写真③ 毛皮のコートを着ているよう!

 そこから、1m近くありそうな葉柄が伸び、その先には大きいもので直径が約90cmもある葉が付いています。
 さらに、葉柄の上部からクリーム色の毛に覆われた花軸が70~80cm伸び、さらに枝分かれした花軸にビッシリと球状の花(写真④)が付いています。
 
写真④ 触れると、花粉が!

 球状の花といっても、よく見てみると、1つの球状の花には、花弁が4枚で、雄しべが4本、そして、雌しべは何と2本ある小花の集合体(写真⑤)です。
写真⑤ たくさんの雄しべが目立ちます!

 少し下がって全体を見ると、枝がまったくなく、主木(幹)から葉柄も花軸も伸びています。
 名前の由来ですが、かつては紙の原料として使われていたことによるそうです。しかし、現在では利用されることもなくなり、地下茎で子株を増やし、さらに鳥等によって種が運ばれるため、管理されていない山間部などでは増加傾向にあるそうです。
 カミヤツデが群生すると、葉が大きいため地面に光が差し込まなくなり、林床に生えるような植物が光合成できずに枯れてしまう問題があるそうです。

 場所は温室正面入り口から入り、ヴーゲンビリアが咲いている回廊温室の奥ですよ。
【解説員K】

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