2021年1月24日日曜日

ちいさな大発見No.113(2021.1.24)ロウバイたちの秘密?

 花の少ないこの時季、園内で最も目立っている花が中国原産のソシンロウバイです。

写真① ソシンロウバイ

 レモンイエローの透き通るような花弁がきれいです。園内では6か所で見ることができます。

 一方、ロウバイの原種にあたる和ロウバイは唐梅(からうめ)とも呼ばれ、ソシンロウバイよりもやや花は小ぶりです。

写真② ロウバイ

 本園では、香りの路にある大株はもう花が終わっていますが、温室前の株は今からが見頃です。英名にWinter sweetとあるように辺り一面にとても強い香りを放っています。

 もう一つ、我が家に咲いているマンゲツロウバイを紹介します。

香りが強いマンゲツロウバイ

 ソシンロウバイの実生から選ばれて作り出された新しい園芸品種で、花弁は丸く大きめで、黄色が濃いようです。花の中心部にはうすい紫色の輪が入り、香りもいちばん強いです。

 ちなみにロウバイが日本に入ってきたのは江戸期で、ソシンロウバイはその約200年後の明治期になってです。また、マンゲツロウバイは20年ほど前に埼玉県の植木屋さんが作り出したそうです。

 さて、ここでロウバイの秘密を2つ紹介します。

 一つはガクについてです。つぼみを覆っているガクは褐色ですが、開花時には内側のものが伸びて大きくなり、伸びた部分は黄色くなるため、花弁とガク片の区別がつきにくくなっています。

 もう一つは、受粉にあります。咲き初めの花はまだ雄しべが未熟なため平開しています。(雌性期 写真左上)そして、雌しべの方は熟して、他からの花粉を受け入れるのです。

写真④ 左上は雌性期、右上は雄性期

 そして、雄しべが熟してくると雌しべを取り囲むように起き上がって受粉をします。(雄性期 写真右上)

 つまり,先ずは他の株からの花粉を受け入れ、その後に自分の雄しべが雌しべにくっついて受精する2段構えになっています。虫の少ないこの時季に咲く植物ですから、受精を確実に行う植物の知恵ですね。

 機会がありましたら、是非、植物園にお出で下さい。

【解説員K】


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