おばけカボチャの解体(2016.12.21)

 12月21日は冬至、昔から「冬至にカボチャを食べるとかぜをひかない」という言い伝えがあります。昔の人は野菜の少なかった冬にビタミン類を多く含むカボチャを食べることの大事さをよくわかっていたんですね。ということでカボチャの話題をひとつ。
 9月から10月ハロウィンの頃まで園の入口に展示していたおばけカボチャを、種を採るために解体してみました。展示したカボチャの中でも最大級だった50キロのものとやや小振りのもの2個です。
 
 道具は鋸(のこ)。一応鉈(なた)も用意したのですが、皮が堅くかなりの力で振り下ろさないと切れないことがわかったので、安全のため鋸でじっくりと切っていきました。
                      
  断面はこのようになっています。中は空洞部分が多く、果肉は意外と薄く、内側に種がくっついています。

 採った種はざるに集めたのですが、量はざるの3分目ぐらい。大きさの割にはちょっと少ない感じでした。ところでカボチャの種は中国では古来より食用にしているそうで、塩蒸しにして乾燥させるとビールのつまみに適しているとのことですが、当植物園では集めた種をどんぐり工作に使います。種が動物さんの耳になります。


 植物園では12月23日(金・祝)から温室ギャラリーで「冬休みどんぐり工作体験教室」を開催します。どんぐりなどの木の実や種、松ぼっくりを使って動物やクリスマスクラフトなどを作ります。


 


 対象は5才以上から小学生までです。費用は無料ですので冬休みは是非とも植物園にお越しください。                                             (解説員)

 
 

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