チョット気になります,路傍の花たち No.14(2018.10.5)

 今朝,散歩をしていると,どこからともなく秋の到来を感じさせてくれるキンモクセイの香りが漂ってきました。辺りを見回すと,すぐ近くの民家にキンモクセイの大木を見つけました。蕾がびっしりとついていました。開花直前なのでしょうか。本当にいい香りです。
 さて,あれだけ多くの「アレチヌスビトハギ」が川面を占拠していた場所には,いつのまにかピンクのかわいいミゾソバが群生していました。タデ科の1年草で茎にはトゲが見られますが,花はまるでガラス細工のようにきれいです。
ミゾソバ

 実はNo.13で紹介したオオイヌタデも近縁種になります。他にも今,野草園やモデル庭園などで見ることができる「ママコノシリヌグイ」や「オオケタデ」,「ミズヒキ」,「イヌタデ」,「ヒメツルソバ」なども同じ仲間ですよ。
ママコノシリヌグイ
オオケタデ
ミズヒキ

 次は,空き地のフェンスにからまる小さなアサガオ(?)を見つけました。花びらの形が星型そのままの「ホシアサガオ」です。
ホシアサガオ 
 熱帯アメリカ原産でヒルガオ科1年草の帰化植物です。花の中心部が濃い紫になっています。花径は2cmもありません。よくよく見ると結構びっしりと咲いています。花柄がずいぶん長いのでびっくりしました。戦後,穀物に交じってタネが入ってきたそうです。
 へぇ,あんな小さなアサガオがあったんだと驚いていると,すぐ近くで同じくらいの大きさで5角形の白いアサガオ(?)を見つけました。これはホシアサガオと少し違うぞと思い調べてみると,こちらは北アメリカ原産で同じくヒルガオ科の「マメアサガオ」でした。
マメアサガオ
 
 意外と見えているようで見えていないことに気づかされました。また,外来種がいかに多いかも痛感しているところです。
 【解説員K】

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