“かみなり様おこらないでねデート中” 俳句の展示入れ替えました。(2018.10.4)

 野草園の休憩所内に展示している俳句の作品を入れ替えました。


 植物園では,10月に入ったというのに,まだツクツクボウシが鳴いています。
 ようやく涼しさを感じるようになり,季節感のない私の半袖シャツも,
そろそろ長袖に衣替えしなきゃいけないなあ,と思ってる今日この頃ですが,
まだ蝉が鳴いているならいいかな…(笑)


 まだまだ暑かった9月に,植物園に来て投稿いただいた俳句をいくつかご紹介しますね。

































  “涼風につくつくぼうしの命声” ひさこ
  (りょうふうにつくつくぼうしのいのちごえ)






  “夏深し法師ばかりの声しきり” 勝行
  (なつふかしほうしばかりのこえしきり)

  “セミの音の聴ゆる内は夏感じ” あさ
  (せみのねのきこゆるうちはなつかんじ)

 ツクツクボウシは秋の季語なんですね! 恥ずかしながら,知りませんでした…
 少し調べてみると,ツクツクボウシは「秋を告げる蝉」とも言われているそうで,
ほかの蝉が少なくなる8月下旬ごろから9月上旬ごろ鳴き声が際立つようになるとのこと。
 10月上旬まで鳴き声が聞かれることもあるそうで,
私がこれまで気づかなかっただけなのかもしれませんね。

























 “かみなり様おこらないでねデート中” ますみ
  (かみなりさまおこらないでねでーとちゅう)


















 “夏休みあなたに会えてよかったわ” 桂太郎&美夏
 (なつやすみあなたにあえてよかったわ)











 園内で若い男女のカップルの方をお見かけします。
 春と秋の気候のよい時期ももちろんなんですが,
この時期は遠足などの子どもたちや親子連れのお客様でとても賑わっているので,
人の少ない夏場や夕方などは,静かにゆっくり二人の時間を過ごせるんだと思います。
 私が4月に植物園に着任したことを知り合いに話したら,
「初デートが植物園だったんよ! お弁当を作って植物園で一緒に食べたなあ,懐かしい。」
 夜間開園「夜の動植物園」の植物園内のライトアップでも,
ロマンチックなひとときを過ごせますよ。
 穴場のデートスポットです。









 “スコールに樹々の喜ぶ声を聴く” 越智政弘
 (すこーるにきぎのよろこぶこえをきく)

























 “スコールのきてジャングルの獣めく” 小山さち子
 (すこーるのきてじゃんぐるのけものめく)
 








“スコールや我は小さき地球人” 柳井扶美代
   (すこーるやわれはちいさきちきゅうじん)































 植物園温室内の大温室では,8月から9月上旬までの土日にスコール体験会を実施しています。





  

























 温室内の散水用のスプリンクラーを回しているだけなんですが,
暑い夏にとっても涼しい気分になれる「クールスポット」です。
 傘も貸し出しているので,手ぶらで来て楽しめますよ。






































































 まるで熱帯雨林の中にいるような美しい光景を楽しめます。


  


























 晴れた日には虹も出ます。
 来年の夏にもやりますので,まだ体験されたことのない方,来年はぜひ夏の植物園に遊びに来てください。


*今回展示している俳句の一覧です。




























(園長 井上)

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