むむっ!・・むかご?(2019.8.28)

JRで通勤しています。毎日利用している乗り継ぎ駐車場のフェンスに絡んだ蔓に丸い実のようなものを発見! むむっ!もしかして・・これは「むかご」?
 むかごとは「植物の栄養器官の一つで、わき芽が養分を貯え肥大化した部分」のこと。
 さらによく観察してみると、葉は「生え始めは互生、その後成長したものは対生」であること、また「葉柄などが紫色を帯びていることが多い」などの特徴から、中国原産であるナガイモ【長芋】(ヤマノイモ科)のようです。
上部の葉は対生、葉柄は紫色

 それにしても、この駐車場は結構市街地にあるのですがたくましく育つものです。ちなみに、むかごを歳時記で調べたら「零餘子」という少々難しい字で秋の季語に入っていました。

 その他、この時期この駐車場で目についた植物を2種紹介。

台湾原産、外来種のタカサゴユリ【高砂百合】(ユリ科)です。ラッパ状の花の外側に紫褐色の筋が入るのが特徴です。種子を大量に散布して繁殖するので、近年各地の道路法面などで野生化しており、在来種との競合や交雑で問題となっているようです。


外周植樹帯のホルトノキ(ホルトノキ科)の実です。福岡市内には街路樹として多く(約9千本も!)植栽されていますが、意外と実を見ることは少ないのではないかと思います。
ちなみに、花弁の先側が糸状に裂ける変わった形をした花を7月初旬ごろ咲かせます。

 身近な街なかにも興味ある植物たちが暮らしています。        (解説員)

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