ちいさな大発見No.136(2021.7.3)ふしぎなたね?
情報館近くのトイレ横で見ることができるこの植物は何だと思いますか。
???
葉のように見えているものは、実は花後にできたぺったんこな果実です。透けて黒く見えているものがありますが、これが種子です。
この植物にはおもしろい特徴があります。写真のように隔壁を挟んで裏表に薄い果皮で覆われた中に種子が数個入っています。
裏表に3こずつの種子
この果皮(写真左右)は簡単に剥がれ、隔壁(写真中央)は透明感があり、貝細工のような蝋質をしています。ドライフラワーやクラフトなどに使われるそうです。
花皮を剥がしたところ
アブラナ科特有の4弁花で芳香があり、白花もあります。ヨーロッパ原産の2年草です。発芽して2、3ヵ月経過した苗が寒にさらされないと花を咲かせません。春に種を蒔けば、翌年の春には開花しますが、秋に巻くと、2年後の春にしか開花しないのです。
こぼれ種で発芽した苗
そして、4月初めから約1ヵ月開花していた花がこちらです。
ルナリア
1901年に現在の東京芸術大学の合田清氏がフランスから持ち帰ったことで普及し、ゴウダソウ(合田草)の和名がついたそうです。他にも、実の形からギンセンソウ(銀扇草)、ギンカソウ(銀貨草)、オオバンソウ(大判草)などの別名がついています。
【解説員K】
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