チョット気になります,路傍の花たち No.12(2018.9.27)

 今回はエノコログサです。イネ科エノコログサ属の1年草です。
 秋の代表的な雑草ですが,花穂が犬の尻尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼び方になったそうです。漢字でも狗(犬)の尾の草と書きます。
 花穂をネコの目の前で振ると,ネコがじゃれつくことから猫じゃらしとも呼ばれていますね。我が家の黒柴ももちろん猫ではありませんが,ピョンピョン跳び跳ねて奪い取ろうとします。狩猟本能をくすぐるのでしょうか。大好きですよ。
 ところで,エノコログサもじっくりと見ると,少し違いがあるようです。
【エノコログサ】
 

【アキノエノコログサ】
【ムラサキエノコロ】
【キンエノコロ】
 エノコログサは花穂が直立することが多く,アキノエノコログサに比べると,花穂がやや短めで,小ぶりです。一方,アキノエノコログサは背丈も大きく,花穂が垂れてくるのが特徴です。ムラサキエノコロは,花穂の毛が淡い赤紫色をしています。また,キンエノコロは花穂が硬いため,直立して金色っぽく見えます。

 ところで,五穀の一つである粟(あわ)は,エノコログサから作り出された栽培植物ということを知っていましたか。粟もイネ科,エノコログサ属なのです。エノコログサが粟の原種であるとは驚きですね。
【解説員K】

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