2019年2月26日火曜日

チョット気になります,路傍の花たち No.21(2019.2.26)

 今回は園内における「チョット気になります,路傍の花たち」です。
 きっとみなさんが住んでいる近所の道路脇や空き地でも見かけることができると思います。正に今咲いている「雑草」を3回に分け紹介します。
 ところで,雑草と書きましたが,「雑草」とは人間の都合から生えないほうが望ましい草の総称とされています。雑草という名の花はなく,一つ一つのすべての草花に名前はあります。是非,花の名前を知っていただきたいと思います。
 先ずは写真①をご覧下さい。別名を「星の瞳」と言い,とても可憐な花です。花径はせいぜい10mm程です。
 
写真①「2本のおしべが目立っています!」
 この写真だけでは分かりにくいかもしれません。それではヒントとして写真②をご覧ください。
 
写真②「花後の実の様子です!」
 この形からだいたい分かるのではないでしょうか。もう少しすると,種が丸く膨らんできます。雌しべがまだ確認できます。正解は写真③を見ればわかると思います。
 写真③「オオイヌノフグリ」
 外来種のオオイヌノフグリに押され今や絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「イヌノフグリ」は,あの牧野富太郎先生が犬の〇〇タマ(?)に似ているということから命名しました。ですからイヌノフグリに似ていてより大きな花を持つ植物という意味で「オオイヌノフグリ」と付けられました。
 オオバコ科クワガタソウ属の越年草です。別名の「星の瞳」と比べると,あまりにも「オオイヌノフグリ」は衝撃的な名前です。
 ところで,オオイヌノフグリは蜜をだし,受粉してくれるハナアブたちが活動を始める15度くらになると開花します。また,虫が来ないときは、自ら雌しべと雄しべをくっ付けて自家受粉するという高いスキルを持ち合わせています。種の保存本能が半端じゃありません。

 次は写真④をご覧ください。
 
写真④
 小さな大発見No.20で紹介したワスレナグサにそっくりですね。実際はワスレナグサよりもはるかに小さく,花径は2mmもありません。
 写真⑤「キュウリグサ」
 ムラサキ科キュウリグサ属の越年草です。葉をもむと,キュウリの匂いがすることから命名されたそうですが,特にキュウリの匂いはしませんでした。花粉症のせいかな?

 次は写真⑥を見てください。見ての通り,蝶形花ですね。写真は紫色に見えますが,実際はピンク色に近いと思います。
 
写真⑥
葉を見ると、マメ科の植物だとすぐにわかります。正解は写真⑦をご覧ください。
 
 写真⑦「ヤハズエンドウ」
 マメ科ソラマメ族の「ヤハズエンドウ」です。別名をカラスノエンドウと言います。こちらのほうがポピュラーですね。四角柱の形の茎にも特徴があり,特に実が黒く熟すと2枚の鞘がねじれて種を遠くに弾き飛ばします。

 最後は写真⑧です。花の周りにある棒状のものは長角果と言って,実は果実です。
 写真⑧

 写真⑨「ミチタネツケバナ」
 アブラナ科タネツケバナ属の越年草で「ミチタネツケバナ」と言います。
 一番の特徴は、花が終わると,果実(長角果)が直立し,人や動物が触れた瞬間に,パチパチッとはじけて、あちこちに種を飛ばします。

 このように雑草が何故雑草と呼ばれるのか,それは生命力のたくましさから来ていると思います。
 【解説員K】

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