ちいさな大発見No.109(2020.12.9)赤や黄色が映える?
11月の半ば頃から少しずつ始まった紅葉ですが、イロハモミジやサトウカエデなど、水分量の欠乏からか、一部の葉が縮れて枯れてしまい、このまま紅葉せずに終わってしまうのかと思っていました。
ところが、12月に入り、さすがに最低気温が8度を切るような冷え込みが続くと、一気に紅葉が進んできました。
紅葉樹園のイロハモミジ
植物は葉を落とすために離層をつくります。すると、葉っぱにわずかに残ったクロロフィルは光合成をしてデンプンを作りますが、行き場を失ったデンプンが分解されて糖になり、それが酵素と反応してアントシアニンを作り出します。それが紅葉です。
一方、イチョウなどの黄葉はと言うと、葉の中にもともと緑のクロロフィルと黄色のカロチノイドという色素を持っています。光合成量の減少と共にクロロフィルが分解されますが、クロロフィルより分解されるのが遅いカロチノイドの黄色が目立つようになります。それが黄葉です。
それでは植物園の紅葉をお楽しみください。
水生植物園のイロハモミジ
植物園の紅葉を見に来てください。
【解説員K】
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