温室のランを紹介します。(2017.3.8 )



  いつも、毎週更新している“見頃の花”で温室のランを紹介していますが、実は多数のランが開花していて、紹介できなかったランもありますので、すべては無理ですが、現在開花が確認されているランを紹介したいと思います。多くの品種を紹介したいので、今回は画像と名前のみとしています。


 まずは、温室ラン室1の壁に張り付いて頑張って咲いているランを紹介します。



マキシラリア ポリフィロステル


 デンドロキルム ゲルマケウム


 デンドロキルム コッビアヌム


 マキシラリア  バリアビリス イエロー


 エリドバンダ‘ムンディ’ 
アンセリア・アフリカナ 

 壁面に展示しているランは、日当たりや湿度等、必ずしもそれぞれの品種に適した環境にないのですが、開花したときは少なからず、その存在感を出してくれています。素通りせず目を凝らして探してください。

  次に、原種コーナーに展示しているランを中心に属別に紹介します。

 最初に、セロジネ属からです。本種は、東南アジアを中心にインド北部高地からニューギニア、フィジーに分布しています。



 セロジネ トメントサ


 セロジネ リギダ


 セロジネ ラクテア


 セロジネ フラッキダ
  
   次は、デンドロビウム属の紹介です。ラン科の中では、もっとも多くの種があります。熱帯アジアを中心に、日本からニュージーランド、サモアからインドにかけて広範囲に分布しています。日本の種ではセッコクが有名です。

 
 デンドロビウム キンギアヌム


 デンドロビウム キンギアヌム バードローズ


デンドロビウム プリヌリヌム


デンドロビウム プリムリヌム ギガンテヌム‘スルガ’


デンドロビウム アメティストグロッスム


 デンドロビウム ディスコロル


 デンドロビウム ノビル


 デンドロビウム ハーヴィアヌム


 デンドロビウム バージニー


 デンドロビウム ブラクテオスム


 デンドロビウム レオニス
  原種以外の園芸種のデンドロビウムも温室にて、多数展示しています。 
デンドロビウム(園芸種)
デンドロビウム スーパーモデル‘ファンシー’(園芸種)
 その他、ラン温室原種コーナーに展示してある品種です。

 クリプトキルス ルテウス

 デンドロキルム テネルム

クレイソストマ アリエチナム

 
 エリア ヒアシンソイデス 

マキシラリア  バリアビリス

ラン養生室

最後にこれから開花する予定のランを紹介します。

カクチョウラン(鶴頂蘭)
 種子島、屋久島から東南アジアにかけて分布しており、花がタンチョウヅルに似ているところから名づけられています。環境省レッドデータでは、 絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類されています。

以上、現在開花しているランの一部を画像だけですが紹介しました。最後の画像は、ランを養生している養生温室になります。所蔵するランの種類も多いので、それぞれの特徴をつかんで育てるのは、非常に困難なことなのですが、担当スタッフたちが、毎日汗して丹精込めて育てています。
ご来園いただいても、必ずしも紹介したランが咲いているとは限りませんが、可憐に咲いているランの実物を見ると、ランに魅了された人々の気持ちがわかるのではと思います。
3月14日(火)から3月20日(月祝)まで、第19回福岡市植物園蘭展が開催されます。ランに魅了された栽培家の手塩にかけた作品をぜひご鑑賞ください。お越しをお待ちしております。



(植物展示係)



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