チョット気になります,路傍の花たち No.2(2018.8.1)

オシロイバナ(白粉花)
南アメリカ原産でオシロイバナ科の多年草です。花色が豊富で,赤や黄色,白,オレンジ,ピンクなどがあります。また,写真のように絞り咲きや咲き分けのものも多く見られます。
 ロウト状の花ですが,本当の花びらは退化してありません。花びらのように見えるのは萼(ガク)で、緑色の萼(ガク)に見えるものは総苞(ソウホウ)です。
 オシロイバナは、夕方から咲き始めるため,英名でFour o’clock(午後4時)と言います。夜の間もずっと咲き続け,翌朝まで咲いています。
 花の奥には蜜があり、私が子どものころは蜜を吸ったり,色水を作ったりして遊びました。また,女の子たちは種をハサミで半分に切り,白い粉を取り出してお化粧をしたりしていました。しかし,根や種には毒性がありますので,要注意です。


ユウゲショウ(赤花夕化粧)
 南アメリカ原産でアカバナ科の多年草です。薄いピンク色の4弁花が可憐です。「夕化粧」と書きますが,実際には昼前から咲いているようです。
ところで,ユウゲショウ(夕化粧)は,今では「赤花夕化粧」と呼ばれるようになりました。先に紹介したオシロイバナも,別名を「夕化粧」と言い,秋の季語になっています。それと区別するためだと言われています。
 花後に実ができ,雨が降ると実が開いて,雨滴で種を巻き散らす性質(雨滴散布)があります。そして,雨が上がり乾いてくると,再び果実が閉じるそうです。不思議ですね。 
【解説員K】

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