チョット気になります,路傍の花たち No.3 (2018.8.9)


ヤナギハナガサ
 南アメリカ原産でクマツヅラ科の多年草です。空き地や道路脇などで見られる帰化植物です。学名を「バーベナ・ボナリエンシス」、別名を「三尺バーベナ」と言います。バーベナ・ボナリエンシスの「ボナリエンシス」は「ブエノスアイレス産の」という意味です。「バーベナ」はヘブライ語の「herbabpna(よい植物)」が語源で、宗教上において神聖な草であることに由来しています。三尺バーベナと言われるくらいですから,90cm以上の草丈になります。この花は茎に特長があり,茎の断面は四角形で,中は中空になっています。

アレチハナガサ
 ヤナギハナガサと同じ南アメリカ原産の外来種です。空き地や道端などいろいろな場所で群落をつくります。草丈が高く荒れ地などに群生しますが,花が小さくてあまり目立ちません。茎の断面は四角形でヤナギハナガサと同じですが,茎は中空ではなく,つまっています。
 葉の基が茎を軽く抱いていればダキバアレチハナガサ(抱葉荒地花笠)と言う近縁種もあります。茎には小さな毛で被われており,アレチハナガサには毛がないので,区別ができます。
ブタナ
 ヨーロッパ原産でキク科の多年草です。日本では外来種(帰化植物)として各地に分布し,環境省は要注意外来生物に指定しています。別名を「タンポポモドキ」,「フタマタタンポポ」と言い,タンポポの花が終わったころから夏にかけて、タンポポとよく似た花を咲かせます。また,フタマタタンポポと言う別名があるように,花茎の途中から二股に分かれて,それぞれに花を咲かせるのが特徴です。
 葉は地際からロゼッタ状に広がり,花茎に葉はつきません。タンポポよりもかなり肉厚で,小さな毛がいっぱい生えています。
 フランスでは豚が好んで食べることから「豚のサラダ」とよばれていたのが、そのまま和訳されて,ブタナ(豚菜)となったそうです。若葉の頃はクセが少なく、サラダや茹で野菜、揚げものなどで食べることができます。
【解説員K】

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