チョット気になります,路傍の花たち No.11(2018.9.20)

 小笹団地正門前のバス停から植物園方面へ階段を上がってくると,登りきった脇に1本立ちの菊のような花が咲いているのを見つけました。途中折れ曲がっていましたが,伸ばしてみると高さは2mほどあります。花弁は薄い黄色で花弁の中心には多くのおしべと,先っぽが二つに分かれためしべが見えます。
アキノノゲシ
 名前は「アキノノゲシ」。キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草で,和名は春に咲くノゲシに似て、秋に咲くことから付けられました。茎を切ると白い乳液が出てきますが、乳液が皮膚に付着して直射日光を浴びると、かぶれることがあります。花が終わると綿毛状になって,風に乗って種子を飛ばすようです。


レタス
 突然ですが,ここで「レタス」の話をします。
 新鮮なレタスを切ると,白い乳液が出ますよね。これは,苦みを持つサポニン様物質というポリフェノールの一種です。レタスの学名「Lactuca sativa」のlacは「乳」という意味で,さらにレタスの和名を「ちしゃ」といいます。ちしゃは,ちさ(乳草)から来ていると言われています。
 ここまでお話すると,お気づきかと思いますが,アキノノゲシもレタスも同じ仲間なのです。レタスは地中海沿岸、西アジア原産のキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草です。
 レタスがキク科なんて,ちょっと驚きですね。ちなみに,アキノノゲシも3,4月頃の新芽や若葉は食べられるそうです。
 余談ですが,レタスとキャベツは同じ仲間だと思っていませんか。実は,キャベツは菜の花と同じアブラナ科なんです。おもしろいですね。
 【解説員K】

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