“ひょうたんひとつまん丸育ってく” 俳句の展示入れ替えました。(2018.8.31)

 野草園の休憩所内に展示している俳句の作品を入れ替えました。


 8月も暑かったですね。
 こんな暑い中でも植物園に来て俳句を投稿いただいた皆様,ほんとにありがとうございます。
 その中から,素人の私が,独断と偏見でいくつかご紹介しますね。



  “ひょうたんひとつまん丸育ってく” 山並ゆうき
  (ひょうたんひとつまんまるそだってく)

 植物園の入口広場から花壇を抜けた先に,約25mの「ひょうたんのトンネル」が出来上がってます。大きいもの小さいもの,形も様々なひょうたんの実が100個以上もぶら下がっているトンネルは,見て楽しく,歩いて涼しいですよ。
 今が見ごろです! ぜひお越しください。
 このひょうたんの苗は,ひょうたんの愛好団体である「福岡地区愛瓢会」様より毎年提供いただいて園で育てています。11月18日(日)には,採取したひょうたんを使った「マイひょうたんづくり体験教室」(11/4申し込み〆切)を行います。また,毎年4月にはひょうたん展を開催していますので,こちらもぜひご参加ください。



 親子で投稿いただいたと思われる作品をご紹介します。

  “むしあみでつくつくぼうしつかまえた” 四才 とくながつばさ
  (むしあみでつくつくぼうしつかまえた)

  “見上げれば空の宝石天の川” つばさのママ
  (みあげればそらのほうせきあまのがわ)

 親子で植物園に来て一緒に俳句を書く,実に風流なご家族だと思います。
 植物園では,植物や昆虫に触れて環境について体験して学べる理科的な学びだけでなく,
俳句を見たり書いたりすることで文系的な学びも可能なんですね~。
 つばささんとママさん,親子並んで仲良く展示していますので,ぜひ見に来てくださいね。
 

 夏休みを利用して来園いただいたお子様でしょうか,「夏休み」の句をたくさん投稿いただきました。

  “ひまわりの黄色がひかる夏休み” 佐藤主税
  (ひまわりのきいろがひかるなつやすみ)

  “夏休み友だちみんなあせをかく” 作者不詳
  (なつやすみともだちみんなあせをかく)
























  “夏休み友だち連れて動物園” 作者不詳
  (なつやすみともだちつれてどうぶつえん)

  “なつ休みはみじかいな” さな
  (なつやすみはみじかいな)


 「夏休み」,長いようであっという間に終わりが間近に迫り,「自由研究が終わってなーい!(汗)」とあせった苦い経験を思い出します…(笑)
 植物園は,夏休みの自由研究の題材の宝庫です。
 子供向け講座として「食虫植物の不思議」や「葉脈標本づくり」を毎年行っていますし,
今年初めての取組みで「夏休み自由研究・工作応援週間」を設け,道具の貸し出しや材料の提供を無料で行いました。
 来年も実施しますので,ぜひ利用してくださいね。


 最後に,今年の夏を象徴している句を紹介します。

  “逃げ場なき肺の奥まで極暑かな” 小山さち子
  (にげばなきはいのおくまでごくしょかな)

  “河馬の背に容赦なき如極暑かな” 西崎邦子
  (かばのせにようしゃなきごとごくしょかな)




































 
 「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している。」7月の気象庁の記者会見で表現されたように,8月も福岡市で最高気温が35度を超える日が11日もありました(8/30時点)。
 8.30付西日本新聞朝刊の「暑すぎた夏明暗 プール伸びず屋内活況 熱中症対策グッズ,好調」という記事によると,この夏,屋外のレジャー施設はどこもお客様が少なかったとのこと。福岡市動植物園も例外ではありませんでした…(涙)
 でも,「夜の動植物園」は比較的涼しいんです! 
 9月は1日(土)と8日(土)のあと2回開催しますので,これまで屋外のレジャーを控えてこられた方も,今年の夏の最後の思い出づくりに「夜の動植物園」にぜひお越しください。

  
*今回展示している俳句の一覧です。



 
 (園長 井上)

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