"あじさいの色移るかな雨にぬれ"俳句小屋の展示作品を入れ替えました(2022.7.22)

7月1日に俳句小屋の展示を入れ替えました。
6月はバラからアジサイへと見どころが引き継がれ、アジサイを詠まれた作品がたくさんありました。アジサイの魅力の一つは、やはりその多彩な花色とその移ろいですね。こちらはそんなアジサイの花色を詠まれた作品です。

"あじさいの色移るかな雨にぬれ" えい子
"紫陽花の夢色一つ本に閉づ" 作者不詳
"白紫陽花装うことなし潔く" 陽子

色変わりを楽しめるアジサイも、色を変えない真っ白のアジサイも、魅力的ですね。どちらも花壇にあるとお互いがよりひきたちます。夢色というのもおもしろいですね。人それぞれの、アジサイの新しい色ですね^^


"良い人と紫陽花の頃出逢いあり" 俊介
"誕生日紫陽花愛でてまた来年" 悟

数ある出会いの中でのかけがえのない出逢い、もしかしたらアジサイがめぐり合わせてくれたのかもしれませんね^^ アジサイの季節と共に、思い出や出来事が彩られるのは素敵ですね。


つづいて

"三歩先道案内の雀の子" カワセミ

親雀の後を必死で追っている子雀と遭遇すると、気持ちがなごみますね。 

(市内にて)

園内には雀は少ないですが、今はハンミョウが行く先行く先へ先回りするように、道案内をしてくれます。

(野草園のハンミョウ 2022/7/21)


最後にこちらの2作品。

"夏は虫たくさんいるな蚊にさされ" 真月
"おでかけは楽しみいっぱいカもいっぱい" 紗英

植物園も俳句小屋も、この時期はとても蚊が多いですね。長袖を着ていてもちょっと見えている手首をめがけて飛んできます。植物園事務所には虫刺されの塗り薬が常備してあります。

なんとそんな困りものの蚊も夏の季語だそうです。確かに私たちにもっとも身近な昆虫ともいえるかもしれません。草むしりなどするときは、完全防御で身を守りましょう~!


今回の展示の様子です。





俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています!


※今回展示している俳句の一覧です。


<俳句係M>


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