チョット気になります,路傍の花たち No.19(2018.10.28)

 前号のNo.18で紹介したかった花です。
 中央アメリカ原産,キク科の多年草で帰化植物です。毎年,護岸の同じ場所で,一株の中に白とピンクの2色の花を咲かせるので以前から気になっていました。
 名前は「ペラペラヨメナ」。へんてこな名前ですが,葉が薄いヨメナのようだということから名前が付いたそうです。
 咲き始めは白で次第にピンクに変わることから,源氏と平家に見立ててゲンペイコギク(源平小菊)とも言われています。草丈も30cm程でとても可憐な花です。他にも「ペラペラヒメジョオン」、「メキシコヒナギク」と言う別名があります。

 同じく,「ペラペラヨメナ」とは近縁種になります「ヒメジョオン」です。
 初夏から晩秋まで咲き,道端を歩けば必ず見かける花です。ヒメジョオンはキク科の植物で草丈は1mを超えるものもあります。大変よく似た花に「ハルジオン」があります。開花時期や花弁の様子,葉のつき方,茎の断面などから簡単に区別がつきます。残念ながら要注意外来生物に指定されているようです。

 この時期,よく目につく「カラスウリ」です。ウリ科の多年草で木々に絡みついて蔓を伸ばします。オレンジのラグビーボールのような形ですが,食用にはむいていません。雌雄異株で実をつけるのは雌株だけです。
 花は暗くなってから咲き,日の出前にはしぼんでしまうのでなかなか目にすることはありません。しかし,レース模様の5つの花びらはとても神秘的です。
 是非,来年は写真に収めたいものです。
「カラスウリ」

 最後に,初めて見つけた野草を紹介します。
 駐車場の斜面に1カ所だけ群生していた「ヤマハッカ」です。シソ科のハッカ(ミント)に似ているということで名前が付けられたそうですが,ハッカの仲間ではないため,匂いは特にありません。
 特徴は花穂を伸ばし,小さな青紫の唇形花をたくさんつけるところです。たくさん咲くと,なかなか見ごたえがあります。

「ヤマハッカ」
【解説員K】

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