花と実が同居?ドングリも!(2019.11.17)




















前回ブログ「花と実が同居?」の続編です。この写真、右側にドングリ、左側に花(厳密にいうと花が終わった後の花序)が同居しているのがわかりますか?
 ドングリ(ブナ科の樹木がつくる果実)の仲間で唯一、秋に花を咲かせるシリブカガシ【尻深樫】です。雌雄同株で開花は例年9月ごろですが、花序が集まった中心に長めの雌花序、その周囲にちょっと低めの雄花序が残っているのが確認できます。逆光で見えにくいのですが、ドングリのつき方は次の写真のとおりで、シリブカガシは花を咲かせた翌年秋にに大きく成長します。


 この、変わった時期に花を咲かせるシリブカガシは動物園のマレーグマ舎近くの園路沿いで見ることができます。目印は、名前のとおり尻のところが深くへこんでいるのですぐわかります。探してみてください。
秋も深まってきましたが、お客様から「まだドングリは拾えますか?」とのご質問がよくあります。
 現在おすすめしているのは、「香りの道」温室に向かって左側のマテバシイ【馬刀葉椎】です。
マテバシイは比較的虫がつきにくいので、足元をたんねんに探すと虫の穴がない大きな実をいっぱい拾えます。
ちょっと小粒ですが、シラカシ【白樫】やアラカシ【粗樫】も園内あちこちで見つけることができます。
シラカシ
アラカシ
植物園では秋の楽しみの一つ、ドングリ拾いがまだまだ楽しめます。どうぞお越しください。
                                                    (解説員)



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