ちいさな大発見No.98(2020.8.20)トウワタの名がつく植物!?
トウワタ(唐綿)の名をもつ3種類の植物を紹介します。すべてガガイモ科(APG体系ではキョウチクトウ科)ですが,属はみんな異なります。
共通点は3つ。1つは実ができた後,二つに裂けて中から綿毛のついた種が風に飛ばされること。2つめは雄しべと雌しべが合体したずい柱を持っていて,その周りには副花冠があること。3つめは,茎を傷つけると白い乳液が出ることです。これは有毒で,肌が弱いとかぶれることがありますよ。
先ず,トウワタ属で熱帯アメリカ原産のアスクレピアス・クラサヴィカです。別名はトウワタ。反り返った赤い花弁に黄色い副花冠のツートンカラーがとてもかわいい花です。
2つめは,フウセントウワタ属で南アフリカ原産のフウセントウワタです。写真には星形の蕾と反り返った白い花弁にうすい紫の副花冠,そして,ハリセンボンのようなトゲの生えた円い実が同居しています。
実が熟すと割れて、中から白い綿毛のような毛をつけた種子が出てきます。そして、風に乗ってどっこまでも飛んでいくのです。寒さに弱く,1年草扱いですが,野草園東に咲いているフウセントウワタは2年目になります。
最後はルリトウワタ属でブラジルやウルグアイ原産のオキシペタラム,別名はブルースター,和名はルリトウワタです。きれいな青い5弁花が花壇に映えます。そして,花の姿からは想像もできないトウガラシ(?)のような実を付けます。
トウワタとフウセントウワタは野草園で,ルリトウワタは市民花壇で見ることができます。
【解説員K】
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